2021.04.17 14:00 | ||||
北海道日本ハムファイターズ | 4 | 終了 | 1 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
東京ドーム |
○ 日本ハム 4 - 1 楽天 ●
<5回戦・東京ドーム>
2013年、楽天を日本一へ導いてから8年。
2722日ぶりに日本球界のマウンドに立った楽天・田中将大の日本復帰後初登板は、5回を投げ75球、2本の本塁打を含む、4安打3失点。2012年シーズンから続いていたレギュラーシーズンの連勝は「28」、ポストシーズンを含めた連勝は「30」で止まり、2012年8月19日の対西武戦(西武ドーム・5回6失点)以来、3163日ぶりの敗戦投手となった。
1回の先頭、西川遥輝を内角高めの148キロストレートで空振り三振。2番・渡邉諒もストレートで遊ゴロに取り、順調なスタートかに見えたが、3番・近藤健介には4球いずれも高めのストレートが続いて四球を与えた。試合後にストレートは「全然良くなかった」と振り返った。
「制球の面で、ゲームを通してコントロールできていなかった。そこはいろいろ手を加えていかないといけない部分」と話したとおり、次打者の4番・中田翔に、やや外寄り高め、154キロのストレートを左中間スタンドへ運ばれ、先制を許した。シーズンでは通算54打数10安打、打率.185。本塁打は2010年に1本しか許したことがない相手だった。
今季の中田は開幕から不振で、この日を迎えるまで打率.186。「久しぶりの感触だった。なかなか状態が上がっていない中、自分自身にとっても、チームにとっても大きな1本。これをきっかけに状態を上げていきたい」。開幕から自身の出場17試合目、67打席目にして生まれた待望の今季第1号だった。
田中将大は、2回の先頭・石井一成にも144キロの高めストレートを捉えられ、右越えのソロ本塁打を許した。2回表に黒川史陽の中前適時打で1点を返してもらった直後だっただけに、「味方が1点を返してくれた後、『さあ行くぞ!』というところで先頭に打たれてしまったので、もったいない失点の仕方だった」と悔しさをにじませながら振り返った。
3回以降は、捕手・太田光のサインに首を振りつつ、スライダーやスプリットを多投しながら、5回まで1安打無失点。「もちろん意図は感じた」と太田はコメントしたが、田中将大自身は、「いちばんマシだったのはスライダーだったと思うが、そもそもメカニックが良くない中でなので、(スライダーとスプリット)どちらも良かったなぁ、という感じではない」と淡々と話した。
当初は開幕2戦目の先発予定だったが、右ヒラメ筋(ふくらはぎ)の損傷で回避。一軍に同行しながら調整を続け、3週間遅れの日本復帰初登板となった。
試合後、石井GM兼監督は、「実戦からちょっと離れていましたし、アドレナリンが出るところも普段の投球練習とは違うし、その辺で少し真っ直ぐの精度というところがもう一つだった。ただ、ボール自体はそんなに悪くはなかった」とこの日の投球を振り返り、「脚の方は問題ないということで、この日になったので。
中6日ペースで球数を増やしてシーズンにしっかり入ってもらえれば」と今後について話した。
ローテーション通りならば、次回は24日の西武戦。本拠地・楽天生命パーク宮城での登板となる。「本拠地で投げるというところもあるけど、自分にとって重要なのは、きょうの投球を踏まえて、どう調整していくか。どういう姿で、どういう風にマウンドに上がるかという準備が一番大事だと思う。まずはそこからしっかりとやって、いい状態で本拠地のマウンドに上がれるように調整したい」。敗戦後もメジャーリーグ経験者らしく、球団リリースのコメントだけに止めず、リモートながら、テレビを含めたメディア取材に応じた田中将大。おあずけとなったNPB通算100勝目となるか、次戦にも注目が集まる。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
<5回戦・東京ドーム>
2013年、楽天を日本一へ導いてから8年。
2722日ぶりに日本球界のマウンドに立った楽天・田中将大の日本復帰後初登板は、5回を投げ75球、2本の本塁打を含む、4安打3失点。2012年シーズンから続いていたレギュラーシーズンの連勝は「28」、ポストシーズンを含めた連勝は「30」で止まり、2012年8月19日の対西武戦(西武ドーム・5回6失点)以来、3163日ぶりの敗戦投手となった。
1回の先頭、西川遥輝を内角高めの148キロストレートで空振り三振。2番・渡邉諒もストレートで遊ゴロに取り、順調なスタートかに見えたが、3番・近藤健介には4球いずれも高めのストレートが続いて四球を与えた。試合後にストレートは「全然良くなかった」と振り返った。
「制球の面で、ゲームを通してコントロールできていなかった。そこはいろいろ手を加えていかないといけない部分」と話したとおり、次打者の4番・中田翔に、やや外寄り高め、154キロのストレートを左中間スタンドへ運ばれ、先制を許した。シーズンでは通算54打数10安打、打率.185。本塁打は2010年に1本しか許したことがない相手だった。
今季の中田は開幕から不振で、この日を迎えるまで打率.186。「久しぶりの感触だった。なかなか状態が上がっていない中、自分自身にとっても、チームにとっても大きな1本。これをきっかけに状態を上げていきたい」。開幕から自身の出場17試合目、67打席目にして生まれた待望の今季第1号だった。
田中将大は、2回の先頭・石井一成にも144キロの高めストレートを捉えられ、右越えのソロ本塁打を許した。2回表に黒川史陽の中前適時打で1点を返してもらった直後だっただけに、「味方が1点を返してくれた後、『さあ行くぞ!』というところで先頭に打たれてしまったので、もったいない失点の仕方だった」と悔しさをにじませながら振り返った。
3回以降は、捕手・太田光のサインに首を振りつつ、スライダーやスプリットを多投しながら、5回まで1安打無失点。「もちろん意図は感じた」と太田はコメントしたが、田中将大自身は、「いちばんマシだったのはスライダーだったと思うが、そもそもメカニックが良くない中でなので、(スライダーとスプリット)どちらも良かったなぁ、という感じではない」と淡々と話した。
当初は開幕2戦目の先発予定だったが、右ヒラメ筋(ふくらはぎ)の損傷で回避。一軍に同行しながら調整を続け、3週間遅れの日本復帰初登板となった。
試合後、石井GM兼監督は、「実戦からちょっと離れていましたし、アドレナリンが出るところも普段の投球練習とは違うし、その辺で少し真っ直ぐの精度というところがもう一つだった。ただ、ボール自体はそんなに悪くはなかった」とこの日の投球を振り返り、「脚の方は問題ないということで、この日になったので。
中6日ペースで球数を増やしてシーズンにしっかり入ってもらえれば」と今後について話した。
ローテーション通りならば、次回は24日の西武戦。本拠地・楽天生命パーク宮城での登板となる。「本拠地で投げるというところもあるけど、自分にとって重要なのは、きょうの投球を踏まえて、どう調整していくか。どういう姿で、どういう風にマウンドに上がるかという準備が一番大事だと思う。まずはそこからしっかりとやって、いい状態で本拠地のマウンドに上がれるように調整したい」。敗戦後もメジャーリーグ経験者らしく、球団リリースのコメントだけに止めず、リモートながら、テレビを含めたメディア取材に応じた田中将大。おあずけとなったNPB通算100勝目となるか、次戦にも注目が集まる。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)