ニュース 2021.04.28. 22:40

“エース”山本由伸が完封も…オリックスは3試合連続の引き分け

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オリックス・山本由伸
2021.04.28 18:00
オリックス・バファローズ 0 終了 0 東北楽天ゴールデンイーグルス
京セラD大阪

2時間12分の超投手戦


 2試合連続で逃げ切りに失敗していたオリックスは、エース・山本由伸が9回無失点の好投を見せるも、楽天の右腕・則本昂大に2安打に抑えられ、0−0のスコアレスドローで3試合連続の引き分けとなった。

 9回一死二塁という状況を抑え、わずか96球でマウンドを降りた山本。その裏、二死ながら楽天の守護神・松井裕樹から連続四球を選んでつかんだ最後の攻撃を、ベンチの最前列で見つめたが、T−岡田が見逃し三振に倒れ、チームにも自身にも勝ちはつかなかった。しかし、その表情には笑みもうかがえた。

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 その山本は試合後、「昨日、勝てる試合を引き分けていたので、今日は負けたくなかった。(自分にも)勝ちがつくのが一番いいけれど、打てなかったというより、則本さんが良い投球をした。こういう試合に負けなかったことが良かった」と振り返るなど、そのコメントからは、球界を代表する右腕を相手に、一歩も譲ることなく完投したことに対する充実感がうかがえた。


 見応えのある投手戦だった。則本が8回、98球で2安打、6奪三振、1四球で三塁を踏ませなかった。一方の山本も、9回を96球、3安打、5奪三振、1四球。ピンチらしいピンチは1度だけ。初回に先頭の小深田大翔に右翼線二塁打を許し、鈴木大地の一ゴロで三進させたが、3番・島内宏明を153キロの直球で内野フライに、4番・浅村栄斗は外角への153キロで空振り三振に仕留めた。

 今季はカーブを有効的に使ってきたが、この日は「カットボールがいつもより良く、フォークボールでも打ち取れたので、カーブを挟む必要はなかった。捕手によっても配球は変わるけど、減らしたわけではなく(今日はマスクを被った)頓宮流」と、女房役・頓宮裕真のリードを称えた。


 試合時間は2時間12分。「9回のマウンドに上がった時、まだ午後8時になっていなかったので(場内の)時計がおかしいのかと思った」と山本。それだけ、両エースの投球のテンポが良かったということの証左だろう。

 中嶋聡監督も、開口一番「良かったですね。見応えのある、すごい投手の投げ合いだった」と、両投手の投球を絶賛。則本攻略については「フォークに落差があり、制球も良くなかなか難しかった。由伸に勝たせてやりたかったが、どちらのチームもそう。エース対決は打てないんで」と、チャンスを作れなかったことを悔しがっていた。

 それでも、これまでの2試合とは、内容が全く異なる引き分け。この白熱した投手戦を、無観客の中でやるのはもったいなかった。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)
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