ニュース 2021.07.16. 11:00

走るロッテ、12球団トップの「74」盗塁 高い“1つ先の塁”を狙う意識

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ロッテ・和田康士朗

代走のスペシャリスト 


ロッテは、12球団トップのチーム盗塁数「74」を誇る。パ・リーグの個人盗塁ランキングを見ても、和田康士朗がリーグ3位の17盗塁、荻野貴司がリーグ5位の15盗塁をマーク。10盗塁を決める岡大海を含めると、ロッテはパ・リーグの球団で唯一2桁盗塁をマークする選手が3人いる。

 代走での出場が多い和田と岡の2人だが、和田が代走で14盗塁、岡も代走で5盗塁。和田の代走で出場したときのイニング別盗塁数を見ると、6回が1個、7回が4個、8回が8個、9回が1個という内訳となっている。なお、代走で決めた14盗塁中7盗塁がビハインドの場面でのもの。1点、2点を追う展開で登場し、チームの流れを変える役割を果たしている。

 岡も4月9日の西武戦、3-1の6回に無死走者なしから四球で出塁した山口航輝の代走で登場し、続く藤岡の打席中に二塁盗塁を決め、藤岡の犠打で三塁へ進み、柿沼の三ゴロの間に岡がホームインと、“岡の足”が活きノーヒットで1点を掴み取ったこともあった。

 試合終盤に“足のスペシャリスト”と呼べる選手が2人も“代走”に控えているというのは他球団に大きなプレッシャーを与えているといえそうだ。

 前半戦終了時点で和田、荻野、岡の3人が2桁盗塁をマークしているが、“走れる”のは3人だけではない。中村奨吾が6盗塁、藤原恭大と藤岡裕大が5盗塁と、レギュラーで出場する中村、藤岡、さらには7月3日の再昇格後打撃好調の藤原もこの調子でいけば、2桁盗塁に期待がもてそうだ。


普段はあまり盗塁をしない選手も…


 普段はあまり盗塁をしない選手も、投球モーションを盗み盗塁を決めることが多いのも特徴のひとつ。今季3盗塁のマーティンは、今季も相手の隙をついた走塁、盗塁を見せている。5月19日のオリックス戦、6-3の6回一死二塁から中村奨吾の打席中、1ボールからの2球目に山本由伸の投球モーションを完全に盗み三塁盗塁成功。捕手の伏見寅威は、三塁に送球ができなかった。

 5月28日の広島戦では、4-7の5回一死一、二塁でレアードの1ボール1ストライクからの3球目に、矢崎拓也の投球モーションを完全に盗み二塁走者・マーティン、一塁走者・中村がダブルスチールを決め、その後、レアードの二飛で三塁走者のマーティンが生還した。

 過去に捕邪飛で一塁から二塁へタッチアップをするなど、走塁意識の高い角中勝也も5月30日の広島戦、0-0の2回一死一塁からエチェバリアの3ボール1ストライクから5球目、投手・ネバラスカスの投球モーションを完全に盗み二塁盗塁を決めた。ちなみに外国人投手のときに盗塁が多かった2016年の取材で、角中は「(外国人は)クイックが甘いピッチャーが多い。誰でもスタートさえ決まればというときにしか行かないので、そういうピッチャーに塁に出るかがコツです」と話している。


得点につながる盗塁


 盗塁、1つ先の塁を狙う走塁が得点に繋がるケースも多い。

 4月20日の日本ハム戦では、6-4の8回二死三塁からマーティンが四球で出塁すると、続く中村の初球に二盗、中村のセンター前に落ちる安打で三塁走者の代走・和田に続き、二塁からマーティンも生還。チームスローガンである「この1点を、つかみ取る。」を体現する走塁だった。

 6月18日の西武戦では、2-0の7回二死一、三塁から荻野の打席で、1ボールからの2球目に一塁走者の高部が二塁盗塁。捕手・森友哉の二塁への送球が高めに浮き、その間に三塁走者の藤岡がヘッドスライディングでホームインということもあった。

 さらに7月10日の日本ハム戦では、3-4の8回一死走者一塁の場面、四球で出塁したレアードの代走で登場した和田が、投手・ロドリゲスから2球牽制を受けるも、マーティンの初球に二塁盗塁成功。捕手・清水の送球が逸れてセンターへ転々としている間に三塁へ進塁し、マーティンのセンターへの犠飛で同点のホームを踏んだ。まさに、和田の足が活きた得点だった。

 盗塁数の多さだけでなく、選手一人一人の“1つ先の塁を狙う”走塁意識の高さが、今季も前半戦を終えた段階で数多く見せている。この積み重ねが1点に繋がり、リーグトップの盗塁数、リーグトップの得点力に結びついているといえるだろう。

文=岩下雄太

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