ニュース 2021.08.21. 06:05

オリックスの金メダルコンビが活躍! 山本由伸が完投で自己最多の10勝目&吉田正尚がサヨナラ犠飛

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1失点完投で10勝目を挙げたオリックス・山本
2021.08.20 18:00
オリックス・バファローズ 2 終了 1 埼玉西武ライオンズ
京セラD大阪

エースが五輪明け初登板で快投


 オリックスが、東京オリンピック(五輪)の野球で金メダル獲得に貢献した主砲・吉田正尚とエース・山本由伸の活躍で、西武にサヨナラ勝ちを収めた。

 エースが投げる試合を決めたのは、やはり主砲だった。9回一死満塁で西武の守護神・平良海馬の初球を中犠飛。「向こうも四球は出せないし、甘い球なら初球からどんどん行くつもりだった」と吉田正。初球から狙ったのは、五輪のドミニカ共和国戦で「坂本勇人(巨人)が初球をとらえ、サヨナラ打を放った場面がよぎったから」だという。

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 吉田正は、3回にも松本航から同点打。18日の日本ハム戦(ほっともっと神戸)でも、3-2の8回に2ランを放ち試合を決めるなど、五輪後の勝負強さが際立つ。「チャンスで後悔しないよう、1球も無駄にしないようという気持ちが強くなった。より一層、メリハリをつけ、割り切って打席に入るようになった」と、日の丸を背負って戦う緊張感を経験したことが、さらなるレベルアップにつながった。

 山本に勝ちをつけたい思いも強かった。8回で106球を投じ、吉田正は「代わるかもと思った」というが、そのまま続投。「(9回は)向こうも粘ったが、3人で片付けた。エースに勝ちを付けられるのが、チームにとって絶対にいいこと」と結果を残せたことに安堵した。


 一方、五輪の韓国戦(8月4日)以来の実戦となった山本は「少し試合が開いて不安はあったが、丁寧にいい入りが出来た」と、3人を12球で仕留めた初回を振り返った。4回に9番の岸潤一郎に初球、真ん中の149キロを左翼に運ばれ1点を許したものの、4回以降は6イニング連続して3者凡退に抑え、西武打線を126球で、3安打、10奪三振、1四球、1失点の圧巻の投球。
 
 山本は「本塁打を打たれた後、ズルズルといかないように、切り替えた」と語り、今季は14打数6安打4打点、打率.429と分の悪い中村剛也には、3回二死2、3塁で空振り三振に仕留め、9回にも空振り三振を奪って、味方の援護を待った。「技術がすごく高く、前に飛ぶと外野手の前に落ちるので三振を取るつもりでいった」と、相手の主軸にもエースらしく向かっていった。

 これで5月28日の楽天戦(京セラドーム大阪)以来、8試合登板で7連勝。勝ち星も宮城大弥に並び、リーグ最多の10勝を挙げ、自己最多をマーク。「(2ケタ勝利は)初めてなので、すごくうれしい。(残り試合で)9試合は登板できそうなので1つずつ積み上げていきたい。宮城さんに置いて行かれないように頑張りたい」と、さらなる上積みを誓った。

 中嶋聡監督は、「(山本から)試合前に『安心して見ていて下さい』と言われ、どんな展開になっても安心して見ていられた。なかなか点が取れず勝ちを付けてやれなかった。もっと早く(2ケタに)到達しなければいけない。節目の数字を挙げることが出来てよかった」と、奮闘する若きエースに勝ち星がついたことに安どの表情を見せた。

 打線については「なかなか打ち崩せない投手を、みんなでつないでくれた。みんな、すごいです」と、9回にしぶとく四球を選んだ先頭の代打・ジョーンズや、代打・山足達也のバント失敗の後、連打でつないだ福田周平、宗佑磨らを称えた。

 これで後半戦も、4勝1敗と好スタートを切り、貯金も「11」に伸びた。吉田正は「混戦で、どう転ぶかわからない。僕らは(優勝争いの)経験がないから、1つでも多く貯金を伸ばしていきたい。チームの誰もが浮かれていないし、勝ちに貪欲になっている」といい、山本も「試合数が少なくなるので、1つずつ優勝に近づけたらと思う。1戦1戦、戦うのみです」と気を引き締めた。

 指揮官も「何勝何敗より、1つ1つ貯金を重ねていきたい」と、目の前の試合に集中していくことを強調した。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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