ニュース 2021.10.23. 19:30

「残り1試合、みんなで全力で」…オリックスの未来・紅林弘太郎が最終戦に向け決意

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オリックス・紅林弘太郎

「良い経験をさせてもらっている」


 1996年以来、25年ぶりの優勝を目指して戦っているオリックス。

 今季ラストゲームを25日に控え、試合のなかった23日は本拠地・京セラドーム大阪で全体練習を実施した。



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 午前10時からの練習には、後藤駿太と西村凌も合流。外野からの返球や内外野の連係プレーなどの守備練習を中心に、選手兼コーチの能見篤史や山﨑颯一郎、竹安大知が登板するケースバッティングも行われた。

 21日の本拠地最終戦を勝利で飾り、長かったペナントレースも25日の楽天戦(楽天生命パーク)が最終戦。依然として順位表では一番上に君臨しているものの、2位のロッテに優勝マジックがついているという状況で、最後の最後まで気の抜けない日々が続く。

 そんな中、「良い経験をさせてもらっている」と、厳しい優勝争いのなかでプレーできていることに感謝するのが、高卒2年目にして遊撃の定位置を掴んだ19歳・紅林弘太郎だ。



「みんなで、全力で戦う」


 駿河総合高から2019年のドラフト2位でオリックスに入団した若き逸材は、開幕戦の西武戦に「9番・遊撃」で先発出場。あれから約7カ月、快進撃のチームの中で135試合に出場するなど、激闘のなかで日々成長を見せてきた。

 重圧がかかる最終盤を迎えても、「プレッシャーがないとかどうかではなく、僕は自分のことで精いっぱい。ほかのことを気にしていたら野球ができていない。気にしないでやっている」と、自分のプレーに集中することだけを考えているという。


 今では頼もしさすら感じさせる背番号24だが、ここまでの歩みは決して順風満帆ではなかった。

 上述した西武との開幕戦は3打数1安打も、守備では1失策を記録。その後も記録に表れないミスが目立ち、それが打撃にも影響したか、4月8日には打率が.143まで落ち込んだ。

 当時のことを「地獄のような毎日」と振り返る紅林。「打てず、守れず、何をやってもダメだった」と語るように、なんとか監督に期待に応えようと早出特守などの練習を重ねるも、一時は練習過多によって肩を痛めてしまい、打撃練習ができなくなってしまうということもあったという。


 今季の打率は.225と決して高くはないが、ここぞの場面で見せる勝負強さは「10本塁打」からも明らか。

 特にこの終盤に来てチームは主砲・吉田正尚を欠く緊急事態となっているが、紅林が空いた3番を任されたこともあり、10月10日のソフトバンク戦で死球を受けた際には「いなくなったら困るという選手にまでなった」と中嶋聡監督に言わしめるほど、首脳陣からの信頼は大きい。


 「優勝争いをしていて、次勝つのと負けるのとでは大きな違いがある。残り1試合、みんなで、全力で戦う。自分が打つではなく、全員で1点でも2点でももぎ取りたい」

 全員野球を掲げて突っ走ってきた中嶋オリックスの2021年も、いよいよクライマックス。最終戦を前に決意を新たにした紅林弘太郎は、飛躍のシーズンをどのように締めくくるのか。その一挙手一投足から目が離せない。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)



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