ニュース 2021.10.30. 06:30

体調不良で優勝に立ち会えなかったオリックス・紅林が合流! 指揮官に恩返しを誓う「日本一で監督を胴上げしたい」

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4日ぶりに体を動かし笑顔を見せるオリックス・紅林<写真=北野正樹>

胴上げリベンジなるか!?


 オリックスは試合のなかった27日、ロッテの敗戦を受けて25年ぶりのリーグ優勝を決めたが、半月板損傷の大城滉二や肘の手術をした山岡泰輔らが本拠地・京セラドーム大阪での歓喜の胴上げや祝勝会に参加した中で、高卒2年目で遊撃の定位置をつかんだ紅林弘太郎の姿は、グラウンドになかった。

 実は、チームの大一番となった25日の今季最終戦の楽天戦で、田中将大から5回に先制打、7回にも適時打を放ち、打のヒーローになったその夜、ホテルで発熱。翌日に病院で受けたPCR検査は陰性で、扁桃炎と診断されたが、帰阪後は大事をとってチームの寮で静養を続けてきた。

 優勝を知ったのは、寮のテレビで観戦した楽天-ロッテ戦の試合結果で。胴上げはテレビのニュースを見て、喜びを爆発させる先輩らの姿を見るしかなかった。

 「フェニックス(宮崎)のメンバーからはラインがきたけど、京セラの画像を送ってくれる人はいなくて」と、ちょっぴり残念がった紅林。胴上げには「何回も経験することではないだけに、やっぱり参加したかった」と悔しさを募らせていた。

 チーム練習には29日から合流した。体を動かして汗を流すのは25日以来、4日ぶり。「お腹いっぱい食べて、寝れば疲れも取れる」という若さが売りの紅林。アップの後、守備練習、スタンドを周回する軽いメニューだったが、さすがに「疲れました」とちょっぴり音を上げていた。

 2年目の今季、遊撃の定位置をつかんだ紅林。「最後の方は自分の思い通りにいったところもあった。守備は成長したと思うが、自分の力がここまで通用しないんだと思い知らされ、悔しいシーズンだった。最初は出来ないものだろうと臨んだが、ここまで出来ないとは思わなかった」と1年間を振り返る。

 最終戦、外角低めの球を拾って追加点を挙げたしぶとい打撃など、シーズンを通してラッキーボーイ的な存在だったが、「運がよかった。特に最終戦は、守りも含めて運だけです」と謙遜する。

 中嶋聡監督からは「大丈夫か。焦らず、しっかりと仕上げていけばいい」と声を掛けてもらったという。「監督にはすごくお世話になり、感謝している。日本一になって胴上げできるように頑張りたい」。遊撃でリーグ最多の14失策と、特にシーズン序盤は守りでチームの足を引っ張ることが多かった紅林。我慢して使い続けてくれた中嶋監督のおかげで、今がある。

 クライマックス・ファイナルステージ、日本シリーズで活躍し、日本一になることで恩返しをするつもりだ。


取材・文・写真=北野正樹(きたの・まさき)
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