ニュース 2021.11.05. 06:35

オリックスの守護神が胴上げ投手にエースを指名?!ベンチワークを縛らせない配慮も

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オリックス・平野佳寿投手<写真=北野正樹>

守護神の矜恃とチームへの思い


 オリックスに今季、4年ぶりに復帰し、守護神として25年ぶりのリーグ優勝を支えた平野佳寿が、10日から始まるクライマックス・ファイナルステージに向けて「最後は(山本)由伸がいってくれたらいい」と、今季18勝を挙げて優勝に貢献した若きエース・山本由伸を胴上げ投手に“指名”した。チームの勝利を最優先するため、ベンチワークを縛らせないための配慮から出た言葉。「チャンスがあれば、そこを目指したい」と、さらなる自己研鑽を怠らない気概も示した。

 25年ぶりの栄冠は、今季最終戦を終えたチームが本拠地・京セラドーム大阪で待機し、ロッテの敗戦を受けて決まった。このため、本拠地の試合であればあるはずだった、胴上げ投手の出番はなかった。それだけに、守護神の胴上げ投手への期待が高まるが、平野は「そんなの、考えていない」と一蹴。「最後は、由伸がいってくれたらいい。最初(の試合)にいってね」「(最後は)いい投手が投げればいい。僕を無理に後ろに、とは思わない」と続けた。

 もちろん、無条件で抑えを譲るつもりはない。「チャンスがあれば野球人としてすごくうれしいし、光栄なこと。頑張ってそこを目指してやる」と、守護神としての矜持も。

 自身のCSは、2位で終わり、3位の日本ハムと戦った2014年以来。初戦に敗れて迎えた2戦目は8回にT-岡田が逆転3ランを放ち、平野がセーブを記録。3戦目は1-1の9回から登板し、延長10回、中田に決勝ソロを許して敗戦投手になった。

 「初めて(CSを経験する)選手が多いが、僕もアドバイスが出来るほどのものはない。ここまで来た以上、日本シリーズをやりたいという強い思いと、気合を入れていくのが大事だと思う」と、短期決戦での気持ちの持ち方を披露。

 3日の全体練習ではブルペン入り。「(間隔があいて)バラバラだったが、休んだ分、球の力は前回のプルペンよりあった、と言ってもらった」と平野。調整は順調のようだ。

 シーズン中は、首脳陣が疲労を考慮し、3連投はなかったが、「言われたところでしっかりと投げるだけ。(全試合、投げる気持ちでは)いようと思う。少し連投があってもおかしくない。準備や(身体の)ケアを十分していくことが必要」と語る。37歳の右腕は、フル回転も辞さない覚悟も示した。


文・写真=北野正樹(きたの・まさき)

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