ニュース 2021.11.26. 11:00

「すごく効果的だった」“シンカー”を投げ始め投球の幅が広がったロッテ・横山陸人

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ロッテの横山陸人(撮影=岩下雄太)

自信を深める


 ロッテの横山陸人はプロ2年目の今季、一軍でプロ初登板を含む10試合に登板し防御率4.66という成績を残せば、二軍でも17試合に登板し1勝0敗1セーブ、防御率1.47と好成績を残した。新人だった昨季はファームで11試合に登板して、防御率6.00だったことを考えると、今季は成長した1年といえるだろう。

 マウンド上での表情も、プロ1年目の昨季に比べて自信を持って投げているように見えた。

 「去年は正直投げたら打たれるばかりだったので、前進というのがなかった。今年はオフが明けて春先、自分の球が通用するなと感じてからは少しずつ自信がつくようになってきました」。

 「特に(自信がつくきっかけになった)この試合というのはないですが、最初の方に二軍で、連続で無失点に抑えられた時は、振り返ってみて、自分の球が通用しているなと、感じてちょっと自信になったりはしていました」。


威力のあるストレート


 今季の横山を見ていると、力強いストレートで打者を圧倒する場面が増えた印象だ。4月28日のヤクルトとの二軍戦では武岡龍世を151キロのストレートで空振り三振を奪えば、一軍でも5月28日の広島戦で曽根海成を147キロのストレートで空振り三振。圧巻だったのは5月30日の広島戦、4番・西川龍馬に対し、“オールストレート勝負”で3球三振に仕留めた。

 プロ入り時に「150キロは投げたい」と話していた球速も、150キロ台を連発するようになった。

 「球速が出るぶんには、自分的にはすごく良いことなんですけど、球速にこだわりすぎてフォームを崩したり、制球を乱したりというのは一番よくないと思います。ただ、(スピードが)出るに越したことはないかなと思います」。ストレートの球速に、そこまで強いこだわりや意識をもっていないようだ。


本格的に投げ始めたシンカー


 変化球はスライダー、カーブに加えて、今季からシンカーを本格的に投げるようになった。

 これまでもシンカーを投げていたが、今季から投げる割合が増えた。その理由について「二軍でしっかり投げて、空振りやゴロに打ち取れたことがあったので、これは使えるかなと感じて、一軍でもしっかり投げていくように思いました」と説明。5月30日の広島戦で、林晃汰に1ストライクから投じた2球目の空振りを奪ったシンカーは素晴らしかった。

 「感覚よく投げられています。一軍でも投げて空振りも取れたりしていたので、だいぶ自分のなかで良くなってきています」と手応えを掴む。

 シンカーを投げるようになったことで、「左打者に対して入ってくる球しかなかった。逃げる球がひとつ打者に対してあるだけで、待ち方というのも変わってくると思う。すごく効果的だったなと思います」と投球の幅が広がった。

 現在は右打者にスライダー、左打者にシンカーを中心に投げているが、一軍の打者を抑えていくために、球種を増やしていく考えなどはあったりするのだろうかーー。

 「右打者に対しても(シンカーを)投げられるようになれば強みになると思う。そういうところをもっと磨いていきたいなと思っています」との考えを示した。


ブルペンでの過ごし方


 投球面以外でも、一軍を経験したことで、勉強になったことがあったという。

 「勝ちパターンの先輩方の試合の入り方、2連投になるとだいぶ肩、肘に負担がかかると思うんですけど、そういうところの準備の仕方が勉強になったと思います」。

 「昨年まではブルペンで座っているだけだったりしたんですけど、長く座っていると(体が)固まってしまったりするので、定期的にほぐしたり、準備運動をしっかりするようになりました」。

 登板前の“準備”という部分を大切にするようになった。来季は、今季一軍で学んだ経験を活かし、飛躍のシーズンにしていきたいところ。

 「夏場くらいから球速、体力的なところですごく落ちたなと思ったので、夏場以降になっても体力を落ちないように体力をつけていこうと思います」と、シーズンオフの自主トレでは、1年間投げ抜くための体力づくりに励むつもりだ。

 「今年一軍という舞台を経験できたので、来年は1年間一軍で戦力として使ってもらえるピッチャーになりたいと思います」。一軍の“戦力”になるためにも、このオフをどのように過ごすかが重要になってくる。

取材・文=岩下雄太

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