ニュース 2021.12.03. 10:00

荻野、中村がGG賞受賞!ロッテの好守備を振り返る

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ゴールデングラブ賞を受賞したロッテの荻野貴司(C) Kyodo News

荻野と中村がGG賞受賞


 2日、「第50回三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞選手が発表され、ロッテからは二塁手の中村奨吾が3年ぶり2回目、外野手の荻野貴司が2年ぶり2回目のゴールデン・グラブ賞を受賞した。なお、ロッテから複数の選手の受賞は、2015年以来となった。

 中村が球団を通じて「前回、受賞させていただいた時からこの賞の事を毎年、意識してプレーをしていました。3年ぶりに受賞出来て凄く嬉しいです。今年は森脇コーチにキャンプの時から一から熱心に指導をしていただき、そのおかげでレベルアップすることが出来ました。アドバイスをいただいた皆様、手伝ってくださったスタッフ、そして信頼しあいながらお互いカバーしながらプレーをさせてもらったチームメート。皆様に感謝です。本当に一人でとれた賞ではありません。周りの皆様に感謝しかありません。ありがとうございました」と感謝の気持ちを口にした。

 荻野も球団を通じて「2年前、受賞させていただいた時は全試合出場ではありませんでしたが、今年は全試合に出場してとれたことに充実感があります。一年間、怪我をすることなく試合に出続けた中でこういう賞をとれたことを本当に嬉しく思います。日ごろから練習を見てくれているコーチ、手伝ってくれるスタッフ、そして体のケアをしてくださった皆様に感謝をして、受賞したことを報告したいです。今年の結果に満足せず、チームから信頼をしてもらえるような守備が出来るように来年はもっともっと頑張りたいと思います。これからもそのために精進していきますので宜しくお願いします」とコメントした。


エチェバリアが好守備を連発


 チーム失策数がリーグ4位の73失策だったとはいえ、今季もロッテの選手たちの好守備が光った。ロッテ野手陣の守備を振り返っていきたい。

 なんといっても、今季から加入した遊撃手・エチェバリアだ。痛いミスもあったが、それ以上に高い守備力と肩で何度もチームを助けた。9月30日のオリックス戦では“モヤシフト”で、セカンドベース後方に守っていたエチェバリアは、モヤが放ったセカンド後方のライナーにジャンピングキャッチでアウトにする超ファインプレー。

 10月5日の西武戦では源田のショートバウンドする難しい強い打球に逆シングルで捕り、何事もなかったかのように一塁へノーバウンドスローでアウトにした。10月7日の楽天戦でも浅村栄斗のセンター前に抜けそうな高いバウンドの打球に、セカンドベース後方でキャッチして、そのまま一塁へジャンピングスローでアウトにする姿は、とても日本人選手では真似できないような守備に肩だった。

 さらに10月24日の日本ハム戦では近藤健介が放ったショートへの飛球を後ろ向きで、最後はダイビングキャッチ。スタンドのファンから拍手が送られると、エチェバリアは帽子をとって一礼した。


藤岡は遊撃と三塁で躍動


 エチェバリアが加入したことで、遊撃だけでなく三塁でも出場した藤岡裕大も好守備を披露した。

 遊撃では4月29日の西武戦、呉念庭のセンター前に抜けそうなあたりを藤岡がダイビングキャッチし、素早く二塁へトスしアウトに。6月4日のDeNA戦では桑原将志が放ったセンター前へ抜けていきそうな打球を、セカンドベース後方付近で処理し一塁へ送球しアウトにした。三塁でも8月22日のソフトバンク戦で、レフトとサードの間に飛んだフライを後ろ向きで好捕した。

 シーズン中のオンライン取材で、藤岡は三塁の守備について「(ショートと)景色が全然違う。サードは急にボールが飛んでくる感覚はありますね。あとサードは反応で捕って投げるしかないので、そのあたりはショートをやっていたら難しいなと思います。打球のスピード、バッターとの距離感は違うので、サードは反応が遅れると取れなかったりする」と、その難しさについて語っていたが、シーズン通してどちらも対応したあたりはさすがだ。


“ユーティリティープレーヤー”の三木


 内野の守備で忘れてはならないのが、試合終盤に“守備固め”で出場した三木亮だ。

 “勝ちゲーム”の最終回に守護神・益田直也とともに、一塁・レアードの守備固めとして出場することが多かった。試合展開が目まぐるしく動くなかで、途中出場する選手は、その試合に上手く入っていかなければならない。当然三木は、“守備のスペシャリスト”として完璧な守備を求められるなど、レギュラーとは違った難しさがある。

 8月14日のオリックス戦では、4-2の9回無死走者なしから福田周平が投手と一塁の間を狙ったセーフティバントに、このイニングから一塁の守備に入った三木が冷静に打球をさばき、ベースカバーに入った二塁・中村奨吾にトスしてアウトにしたプレーは見事だった。

 今季も一塁で57試合、二塁で2試合、三塁で18試合、遊撃で5試合と、3年連続で内野の全ポジションで出場し、失策は“0”。どのポジションもゴールデン・グラブ賞の有資格となる71試合に届いていないが、試合終盤でミスが許されない場面で登場し無失策だったことに価値がある。


荻野だけじゃない!守備での貢献が高い外野陣


 外野手もゴールデン・グラブ賞で受賞した荻野貴司をはじめ、シーズン最終盤に好守備を連発した岡大海、今季も頭脳プレーが光ったマーティン、夏場以降センターで出場の多かった藤原恭大など、守備での貢献度が非常に高かった。

 マーティンは4月13日の楽天戦、辰己涼介の一、二塁間を破るライト前へのゴロを捕球すると、一塁を大きくオーバーランしていたのを見て素早く一塁へ送球。ベースカバーに入っていた投手・石川歩が、一塁に戻ろうとしていた辰己をタッチしアウトにする“相手の隙を見逃さない”守備でファンを沸かせた。

 外野手チームトップの9補殺をマークした“肩”でも魅せた。6月13日の巨人戦では5点リードの7回に4点を返され、なお二死一、二塁のピンチが続き、中島宏之が放ったライト前への打球に、二塁からホームを狙った二塁走者の岡本和真をライト・マーティンがホームで刺した。嫌な流れを断ち切る好守備だった。

 シーズン後半にセンターでの出場が多かった藤原も、9月20日の日本ハム戦では近藤健介の左中間へのフライにフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチすれば、10月8日の日本ハム戦で万波が放った右中間の打球をランニングキャッチ。後ろの打球、右中間、左中間の打球に対して、俊足を飛ばして何度も好捕する姿は印象的だった。

 一部の選手のみの紹介となってしまったが、この他にも素晴らしいプレーが数多くあった。もちろん、来季に向けて改善していかなければいけない部分もある。来年はロッテからゴールデン・グラブ賞を3人、4人と受賞者がでることを期待したい。

▼ 三井ゴールデン・グラブ賞有資格者
<投手>
小島和哉
益田直也
佐々木千隼
小野 郁
※投球回数143以上
※試合数47以上

<捕手>
なし

<一塁手>
レアード

<二塁手>
中村奨吾

<三塁手>
安田尚憲
藤岡裕大

<遊撃手>
藤岡裕大
エチェバリア

<外野手>
荻野貴司
マーティン
岡 大海
藤原恭大
和田康士朗

※試合数71以上

文=岩下雄太

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