ニュース 2021.12.22. 19:44

オリックス・吉田正尚が1.2億円増の4億円で更改 背番号変え新たな思いで頂点目指す

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来季から背番号「7」で連覇と日本一を目指す、オリックスの吉田正尚〈写真=北野正樹〉

全てはリーグ連覇、日本一のために


 オリックスの主砲・吉田正尚が22日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉を行い、1億2000万円増の4億円プラス出来高払いで更改。背番号も「7」に変更し、けがなく1年を戦い連覇と日本一を目指す。


 今季は死球による骨折などで離脱はあったものの、ロッテとのCSファイナルステージから戦列復帰し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献。ヤクルトとの日本シリーズの初戦ではサヨナラ安打を放つなど、チームを勢いづけた。

 年俸の使途を問われると、「宇宙に行くためには、まだ貯めないといけない。何が起こるか分かりませんから、人生は」と、ジョークを交えて笑顔で回答。

 福良淳一GMら球団幹部との話し合いは、金額交渉より選手会長としての要望に時間が割かれたようで、「これから常勝軍団を作っていくためにも、ファームも含めてより良い環境を作っていかなければならない」と、強いチームを作っていくための要望や提案をしたという。


 6年目の今季、2度の戦線離脱を余儀なくされた。9月に走塁中、左太ももを痛め約3週間離脱。10月2日にはソフトバンク戦で右手首に死球を受け、右尺骨を骨折。

 それでも11月10日のCSファイナルステージ初戦から39日ぶりに試合復帰し、チームをけん引。2年連続首位打者と最高出塁率の2冠に輝き、4年連続のベストナインも獲得した。


 来季の目標は「チームとしてリーグ連覇と日本一。個人的には1年をけがなく戦い抜き、すべての部門で1番を目指す」こと。

 もちろん、2018年から3年連続して続けた全試合出場も大前提である。「全試合出場が途切れてしまったことは納得できない。1年間、通して最後まで戦いたかった。防げるけがでもあったので」と、けがでの離脱を残念がった。

 そのために今オフに踏み切ったのが、「両足関節鏡下三角骨摘出手術」。12月8日に神戸市内の病院で手術を受けた。

 「とくに右足首の感覚があまりよくなくて、プレーができる状態だったがオフに手術をしようと思っていた」というから、不安材料を取り除き新たな気持ちで新しいシーズンに臨む気概を示した格好だ。


 背番号も、入団時の「34」から、「7」に変更する。「愛着のある番号だったが、パッと思いついた」というが、自身の誕生月(7月)や長女の誕生日(7月7日)、34番の3と4を足した「7」という意味合いもあるそう。

 「かつては福本(豊)さん、以前は糸井(嘉男)さん(阪神)が付けられていた、球団としては大事な番号。けがもあり、自分自身ももう一度見つめ直して連覇に貢献したい」と、変更の狙いを話す。


 そして、新たな挑戦がもう一つ。来年1月の自主トレは初めて“独立”し、若手と合同で行う。

 これまで、糸井や柳田悠岐(ソフトバンク)ら先輩らと自主トレをすることが多かったが、「そろそろ独立してやっていこうかなと思った」といい、自チームの来田涼斗、佐野如一らを誘った。「右投げ左打ちの同じタイプの打者。合う、合わないがあるので、自分の考えを押し込むつもりはない。いろいろ経験してきた若い選手が、視野を広げ、1つでも引き出しを作ってくれればいい。トレーニング方法も含め、今までの経験は伝えたい」というから、若手には収穫の多い「吉田塾」になりそうだ。

 今後、復帰を早めた右手首と、手術した両足首の様子を見ながら開幕を逆算しての自主トレ、キャンプでの調整になりそうだが、「常に謙虚な気持ちで準備をして、試合に臨む。ベストなプレーができるためにどう準備していくか。やれることはしっかりとやる」と、7年目のシーズンを前に怠りはない。


文・写真=北野正樹(きたの・まさき)
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