ニュース 2022.01.03. 10:00

ロッテ“常勝軍団”へ若手の成長が第一歩 今年こそ“期待の若手”から卒業を!

無断転載禁止
左からロッテの藤原恭大、山口航輝、安田尚憲

経験を積んだ安田


 ロッテがリーグ優勝するためにも、野手陣では若手の成長が必要不可欠だ。

 安田尚憲は昨季一時打点リーグトップとなる活躍を見せれば、藤原恭大は7・8月度の月間MVPを受賞、山口航輝もCSで本塁打を放つなど、打線全体が湿っていたなか、シーズン最終盤の働きは見事だった。この3人に加え、同じく高卒でプロ入りし今季7年目を迎える平沢大河への期待値は、ファンの間では非常に高い。現時点では短期間での活躍はできるが、状態が落ちた時にズルズルと成績が下降していくなど、シーズン通して“継続”するだけの力が昨年まではなかった。

 特に安田は高卒2年目までにみっちりと二軍で汗を流し、3年目から一軍で経験を積んできた。今季こそはレギュラーとしての立ち位置を確立したいところ。

 ただ今季を迎えるにあたってレアード、エチェバリアの両外国人が残留し、藤岡裕大、さらには同学年の池田来翔(国士舘大)もプロ入りと、競争相手が増えた。安田がレギュラーで出場するためにも、一にも二にも打撃力の向上が必須となる。

 レアード、藤岡、エチェバリアは実績があり、安田にとって高い壁になるが、この競争に勝ってシーズン通してレギュラーで出場できれば自ずと結果は残ってくるはずだ。かつてDeNAでプレーしていた筒香嘉智(現パイレーツ)も、安田と同じような経過をたどりプロ5年目に打率.300、22本塁打、77打点の成績を残した。安田も飛躍の5年目にしたい。


藤原、山口はレギュラーを掴み取れるか


 高卒4年目の藤原、山口も昨季の経験を踏まえて、今季はレギュラーをつかみ取れるか注目だ。

 藤原は昨季、チームが停滞した7月3日に再昇格し、昇格即スタメンとなった同日の楽天戦に『2番・センター』で出場しマルチ安打をマークすると、翌4日の楽天戦では本塁打を含む3安打4出塁の大暴れ。7月の月間打率.400(35-14)、1本塁打、5打点の成績を残し、東京五輪明けとなった8月も打率.316(57-18)、3本塁打、10打点の活躍で7・8月度の月間MVPに輝いた。9月以降は打率.087(69-6)と落ち込み、レギュラー定着とはならなかった。

 藤原が短期間で活躍する実力があることはわかった。今季は7・8月度のような活躍をシーズン通してできるようにしていく必要がある。昨季の実績を踏まえれば外野は荻野貴司、マーティンはレギュラーが当確。そうなると、残り1つの枠に角中勝也、福田秀平、岡大海、菅野剛士、高部瑛斗、和田康士朗、山口らとの競争になる。他の選手との差がつく自主トレ期間中にしっかりと振り込み、2月1日から競争に勝っていけるような打撃を披露していきたい。

 山口は3年目の昨季9本塁打、CSでも本塁打を放った長打力が魅力。20年の11月からすり足気味のフォームから足を上げる形で打つようになり、シーズンが始まってからも打席の立ち位置など試行錯誤した。

 レアード、マーティンと長打の打てる打者がいるが、日本人選手では昨季チーム最多本塁打が荻野の10本。長年“和製大砲”を課題にしており、日本人の長距離砲という意味でも、安田とともに今季は1本でも多く本塁打を放って欲しいところ。昨季終盤の打撃を今季も開幕から見せることができれば、レギュラー定着が見えてくる。


期待の若手は多い


 期待の若手はこの3人だけではない。昨季も代打で勝負強さを発揮した打てる捕手・佐藤都志也、二軍で2年連続打率3割以上をマークした高部、代走の切り札ながら盗塁王のタイトルを手にした和田、2年連続一軍出場なしもファンからの期待が大きい平沢、高い守備力を誇る小川龍成。さらには福田光輝、茶谷健太、西巻賢二などがいる。

 佐藤、高部、和田の3人も、安田、藤原、山口と同じくらいレギュラー獲得に近い存在にはいる。佐藤は昨季打率こそ.205だったが、155打席で6本塁打、CSではサヨナラ打を放つなど、打撃面では今季ブレイクしてもおかしくない存在。課題だった守備面も、成長を見せている。他の捕手陣にはない“打撃”という武器を持っており、守れるところを実戦でアピールできれば、開幕スタメンマスクも見えてくる。

 “期待”の若手を脱却し、この中からレギュラーを掴む若手選手が出てくれば、チームが目標に掲げる“常勝軍団”、リーグ優勝に近づく。昨季の活躍から見れば安田、藤原、山口、佐藤がレギュラーに近い位置にいるが、その他の若手もこの冬を越えて一気に伸びてくる例もある。今季こそ“期待の若手”から卒業する選手が出てきて欲しいところ。期待の若手から卒業できるか、できないかで、今後のチーム編成も変わってくるだろう。それぐらいチームにとっても、若手にとっても大事な1年になる。

文=岩下雄太

【PR】千葉ロッテマリーンズを観戦するなら「DAZN Baseball」

吉井監督体制2年目を迎えるロッテ。"令和の怪物"佐々木朗希がエースとしてフル回転し、チームを悲願のリーグ制覇へ導けるか注目!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西