

祝・新成人!初ドライブの感想は…?
オリックスの宮城大弥投手(20)が15日、大阪市内の球団施設で自主トレを公開。
2年目の昨季は13勝を挙げて新人王に輝いたものの、タイトルとは無縁だった左腕は「先輩からひとつでもタイトルを取って、言いたいことがある」と、主要タイトルを総なめにしたエース・山本由伸に挑戦状を叩きつけた。
改めての"宣戦布告"だった。
普段から親しくしてもらっているが、イジってくることも多い山本先輩。エースからすれば、もっと自己研鑽を重ねて自分に追いつき、追い越してほしいとの思いがある。
それは宮城も百も承知。シーズン15連勝など18勝を挙げ、最多勝・最高勝率・最優秀防御率・最多奪三振などの主要タイトルを獲得したのに加え、沢村賞にも輝き、東京五輪では金メダル獲得に貢献…。そんな日本のエースに一歩でも近づきたいからこそ、有言実行でレベルアップを図りたい。
このオフ、故郷の沖縄で成人式を迎えた。
20歳になった際、車の購入と免許取得を考えていることを打ち明けていたが、現在は免許も取って車は納車待ちの状態だという。
車を借りて行ったはじめてのドライブは、ネット検索で調べた信貴生駒スカイライン。「相方がいなかったので、1人で寂しかった」と、同期の紅林弘太郎と行けなかったことを残念がった。
信貴生駒スカイラインは、生駒山から見渡す大阪平野の夜景が美しいことで知られるスポットで、カップルに人気のデートコースだ。
「感動したが、ビルの明かりなどを見ると、まだ中で働いている人がいて悪いなと思った」というあたり、真面目で純情な宮城らしい。
ちなみに、購入した車種は"秘密"。「外車で、初心者マークがついていたら僕だと思ってください」と笑わせた。
3年目の目標は、「調子の波に関係なく、先発ローテーションを守ること」。数字面では、昨季超えの「13勝以上」と、キャリアハイを掲げる。
「勝ち星などは、運にも左右される。防御率のタイトルを獲って、(山本に)ものを言えるようになりたい」
若い2人が切磋琢磨することで、連覇と日本一が近づく。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)