ニュース 2022.01.26. 15:14

オリ・山岡が1300万円減で更改 「先発なら由伸、抑えなら平野さんを追い越したい」

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オリックス・山岡泰輔 [写真=球団提供]

持ち場は“未定”


 オリックスの山岡泰輔投手(26)が26日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉を行い、1300万円減の年俸7200万円(金額は推定)でサイン。

 右肘の手術明けとあって状態を見る必要があり、今季の起用法についても確定していない中ではあるが、「先発なら(山本)由伸、抑えなら平野(佳寿)さんに追いついて、追い越したい」と完全復活に向けて闘志を燃やした。




 前年に続いての“越年交渉”。「予想通りダウン提示だったが、そこまで金額とかは(こだわっていなかった)」と語るように、長引いた理由としては、つい先日まで自主トレを広島県内で行っていたというスケジュールの都合や、代理人を通しての交渉だったことが挙げられる。

 そんな右腕の最大の関心事が、“今季の起用法”。昨年6月22日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)で先発した際、初回に右肘の違和感を覚え、打者5人・1失点で緊急降板。戦線離脱を余儀なくされた。

 8月には二軍戦で抑えとして実戦復帰を果たすも、一軍復帰は叶わず。9月中旬には肘のクリーニング手術を実施。25年ぶり優勝に沸くチームの中で、3勝4敗・防御率3.89という成績に終わった。



 「キャンプでの準備や体の持って行き方など、(起用法によって)変わってくるので、ギリギリまで分からないと難しい。どこで行くかを聞きたかった」と山岡。

 球団からの明確な方針は示されなかったそうだが、「キャンプに入って、僕の状態を見て決めるのかとも思う。チーム状況や周りの選手の状況もある。現時点ではどちらでも行けるように準備をしている」と理解を示しつつ、臨機応変な対応を心掛けると語った。


「球の状態はかなり良い」


 先発で目標とするなら、日本のエースに育った山本由伸だ。

 「同期として入って、最初からこれくらいはできる選手だと思っていた。やっぱりな、という感じ。なんとかそこに食らいつきたいと思わせてくれる選手」と3つ年下の右腕をリスペクトしながら、「(追い越すという)自信より、あれくらいやってみたいと思う自分と、追いつきたいと思う選手が多ければ、チームは上にいると思う。そんな選手の一人になりたい」と意気込む。


 一方で、もし持ち場が後ろなら。

 「中継ぎ、抑えなら7回・8回・9回を任され、平野さんを追い越したい。やったことがないので、追い越すというのは失礼しかないと思うが、一番そこが目標になるので、話を聞いて少しでも近づけるようになりたい」と、こちらは経験豊富なベテランを目標に挙げた。


 レギュラーシーズンでの復帰は叶わなかったが、2021年の最後のマウンドとなったのが日本シリーズの大舞台。

 負ければ後がない第5戦、同点にされた8回一死から登板。打者3人で無失点に抑えてみせ、9回の勝ち越しを呼び込んだ。

 「抑えることは絶対で、向こうに行きかけた流れを何とか自分の力で変えたいとマウンドに登った。かなり良い場面で投げさせてもらえてよかった。ああいう場面で投げられたことは大きい。使っていただいた監督らに感謝したい」としびれる場面を振り返り、この経験が今季につながると手ごたえを口にする。


 今年はブルペンに3度入り、30球程度ながら変化球は全球種を試投。

 「例年に比べて早くも遅くもない。球の状態はかなり良いかな。昨年は肘がいつもと違うなという感覚が最初からあったが、今年はそれがないので1球1球の精度を上げていきたい」と、調整は順調に進んでいるようだ。


 起用法は未定とはいえ、開幕前に38歳となる平野に大きな負担をかけ続けることは避けなければならず、平野につなぐセットアッパーも不安定だったチーム事情を考えれば、場面を問わず経験を積んできた山岡にかかる期待は大きくなる。

 いずれにしても、リーグ連覇と昨年届かなかった日本一をめざすうえで、背番号19の完全復活は欠かせない。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)



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