ともに打線が低調な阪神と巨人が、交流戦前最後の伝統の一戦を甲子園で戦う。

　ここまで借金4となかなか調子の上がらない阪神は、前カードの中日戦で完封負けを含む1勝2敗。特に中日・吉見が先発を回避した3戦目は、緊急登板となった武藤を攻略できず、逆に助ける形で5年目右腕に今季初勝利をプレゼントしてしまった。

　対する巨人も、阿部、坂本が復帰するも打線がなかなか機能せず。前カードのヤクルト戦は完封負けを含み3戦合計で5得点。こちらは投手陣の踏ん張りで2勝1敗と勝ち越したものの、チーム打率は阪神、ヤクルトの.229に次いで低い.238だ。

　そんな中で期待したのが、両チームのリードオフマン。巨人は自打球の影響で17日のヤクルト戦を欠場した大田がスタメン復帰予定。今季ここまで14試合の出場で打率.389と好調。敵地・甲子園でのプレーは今季初となるが、守備と走塁も含め、縦横無尽にグラウンドを駆け回ってほしいところ。

　阪神も1番西岡がキーマンになりそう。今季の巨人戦は32打数13安打で対戦打率.406。さらに今日先発の菅野に対しても、通算14打数7安打とよく打っている。阪神は4番ゴメスも菅野に対し9打数4安打と好相性。上位が出て中軸が返すという形を作りたい。

　先発投手は、ともに連勝を狙う岩田と菅野。打線の調子がイマイチなだけに、マウンドでの粘りあい見ものだ。

　その他の試合予定と予告先発は下記の通り。
　
【19日の試合予定】

ヤクルト（古野）− DeNA（久保）
＜神宮　18時00分＞
・最近5試合の成績
ヤ（6位）：●●●●○
De（1位）：○○○○●

阪神（岩田）− 巨人（菅野）
＜甲子園　18時00分＞
・最近5試合の成績
神（4位）：○○○●●
巨（2位）：○●○○●

中日（バルデス）− 広島（前田）
＜浜松　18時00分＞
・最近5試合の成績
中（3位）：●●●○○
広（4位）：●○●●○