ニュース 2022.09.30. 10:00

解説陣も絶賛したヤクルトのリリーフ陣「質が高い」、「期待に応える中継ぎが多い」

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ヤクルト・木澤尚文
 球団としては29年ぶりにリーグ連覇を達成したヤクルト。その要因のひとつがブルペンの頑張りだろう。

 やや疲れが見えた時期はあったものの、シーズン通してリリーフ陣の“質”は間違いなく高かった。8回・清水昇、9回・マクガフという勝ちパターンは確立されているが、一時期勝ちパターンの7回を担った今野龍太、様々な場面で登板した田口麗斗、リリーフで9勝を挙げる木澤尚文、そのほかにも大西広樹、梅野雄吾、石山泰稚、久保拓眞など勝ちパターンで投げられる投手が多い。

 7月2日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト-DeNA戦』で解説を務めた大矢明彦氏は「期待に応える中継ぎが多いので、ゲームが壊れないですよね。ヤクルトは無理使いしないですよね。きちっと投げるところを決めて、それ以上投げさせないとかね。徹底して分けて使っているという感じがありますね」と分析。

 7月6日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ヤクルト戦』で解説を務めた田尾安志氏も「リリーフ陣の質が高い。勝ちゲームを落とすということがほとんどない。そのへんに強みを感じますね。劣勢に投げる時のピッチャーのレベルが高い。追加点をあまり取られないんですよね」と評価した。

 田尾氏が話した“劣勢で投げる時のピッチャー”のレベルの高さを評価するように、ビハインドで投げることの多い大西や木澤の働きは素晴らしかった。木澤は6月18日の広島戦では1-2の5回から登板し2回を無失点に抑え、6回に打線が4点を奪い逆転勝ちし6勝目を手にし、リーグ優勝を決めた後も29日の広島戦に2-4の6回に登板するとこのイニングを無失点に抑えると、直後の7回に代打・オスナが逆転3ランを放ち9勝目を挙げた。

 大西も8-8で引き分けた8月31日の巨人戦、2-4の2回二死満塁のピンチで先発・高梨裕稔の後を受けて登板。中田翔を151キロのストレートで空振り三振に仕留めると、イニングまたぎとなった3回、4回もスコアボードに0を入れ、2回1/3を投げ、1被安打、2奪三振、0与四球、無失点の好リリーフだった。同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ヤクルト戦』でスペシャルゲスト解説として出演した上原浩治氏は「一番厳しいところから出ていって、ホッとすることなく3回、4回きっちりと抑えてというところで、素晴らしいピッチングだったと思います」と絶賛した。

 近年、リーグ優勝するためにはブルペンの質は非常に重要だ。そういった意味でも、勝ちパターンで投げられるような投手が多く控えていたことは強みだったといえる。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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