ニュース 2023.01.17. 17:14

阪神・淡路大震災から28年…オリックス・田口コーチ「風化させることが一番いけない」

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神戸方面に向かい黙とうする田口壮コーチ(左から3人目) [写真=北野正樹]

オリックスの選手ら約100人が黙とう


 6434人が亡くなった1995年の阪神・淡路大震災から、17日で28年。当時、神戸市を本拠地としていたオリックスの選手や球団関係者が大阪市内の球団施設で黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

 新人合同自主トレなどが行われていた杉本商事バファローズスタジアム。正午、半旗が掲げられたグラウンドに横田昭作球団本部長や福良淳一GM、田口壮外野守備走塁コーチのほか、選手も宮城大弥やドラフト1位の新人・曽谷龍平ら約100人が本塁から三塁線に整列。神戸方面に向かって黙とうをささげた。

 現役時代に被災した田口コーチは、これまでも「(発災直後の)ドンという音は耳に残って離れない。どこにいてもドアが強く閉まる時の音にも反応してしまう」と語っていたが、この日も「当時の音や(被災地の)風景は脳裏に焼き付いて、絶対に忘れることは出来ない」と改めて震災の記憶を語る。

 チームは「がんばろうKOBE」を合言葉に、その年パ・リーグを制覇。翌年には日本一を果たすなど、被災者を勇気づけ、復興のシンボルにもなった。


田口コーチ「野球で勇気や感動を」


 それから時は流れ、2021年に久々のリーグ制覇。昨季はリーグ優勝と26年ぶりの日本一。当時と重なる軌跡に、田口コーチも「経験している僕たちはそういう流れを感じる」と感慨深げ。

 つづけて「28年間、この時の経験を忘れたことはない。常に頭の中にあるから、1月17日が来たからということはない」としつつ、「様々なところでお祈りをしていたり、いろいろな意味でいつもとは違う朝と感じる」というから、この日はやはり特別な日になる。


 ルーキーの曽谷も「震災当時は大変だったと聞いており、自分でもしっかりと受け止めたい。野球を通して元気や感動を与えることができるよう、自分が出来ることをやっていきたい」とコメント。

 田口コーチは「スポーツには人の心を動かせる、夢を与えることが出来る力がある。野球で勇気や感動を与えることが出来るようなプレーをしたい」と選手たちに期待。そのうえで「風化させることが一番いけない」と、黙とうを含め語り継ぐことの重要性を改めて強調した。

 
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)
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