いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム9月のテーマは“優勝実況”
「4-3、タイガースのナインがマウンドに一気に駆け寄った。4-3、4-3、阪神タイガース監督が、ファンが、メディアが育んできたアレという2文字がこの瞬間、優勝という2文字に咲き誇りました。阪神タイガース優勝、18年ぶり6度目、阪神タイガースが2023年9月14日、8時49分、岡田監督、見事、就任、第二次政権、一期目で優勝へ導きました」。
清水久嗣アナウンサーは9月14日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 阪神-巨人』で、18年ぶりにセ・リーグを制した阪神優勝の瞬間を実況した。清水アナは昨年9月25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト-DeNA戦』でもヤクルトのリーグ連覇を実況。2年連続でニッポン放送ショウアップナイターの優勝実況を担当し、まさに“もってるアナウンサー”である。
2年連続優勝実況を務めた清水アナは「元を辿ると、日本シリーズをライトスタンドで見届けて終わったんですけど、2003年までは阪神ファンでした。すごいお客様の中でできたし、優勝ということで達成感がありました。ふわふわしている感じがありますし、そもそも甲子園での阪神巨人戦の実況はニッポン放送に来てからやりたい舞台だったので嬉しかったですね」と話す。
昨年ヤクルトが優勝した時は、「25日と10月3日に神宮の実況が担当でついていたんですけど、その時は本番ではなくて経過送りだったので多分、ないなと思ってあまり気にしていなかったですね」と実況担当を告げられた時にまさか自分が優勝実況を担当するとは思わなかったとのことだが、今年に関しても「阪神が勝ち続け、広島が負け続けるみたいに思っていなかったわけですから。今回は直前の指名でしたね」と、9月10日、競馬実況で競馬場にいた時に14日のスケジュールを確認され、阪神の優勝マジックが2だった場合、14日の阪神-巨人戦での実況を担当することが決まった。そして、あの歓喜の実況に繋がった。
優勝実況の中で印象的だったのが「阪神タイガース監督が、ファンが、メディアが育んできたアレという2文字がこの瞬間、優勝という2文字に咲き誇りました」という言葉。
清水アナは「まどろっこしい表現だったなと思って、何が正しかったんだろうなと今でも思います。もっと短い言葉で言いたかったですね。18年ぶりのアレ叶う、優勝だ、ぐらいの方が良かったかもしれないですね。これは難しかったです。決めのコメントというところで難しいものを背負ったなと思いました。実況の時はそれが使えるからいいんですけど、その瞬間は難しいなと思いました」と振り返った。
2年連続優勝実況をし、3年連続で“もってるアナウンサー”への期待もかかる。「2度あることは3度あると言いますけど、多分ないだろうな、もうないでしょう。競馬で言うと人気のない馬が勝ったと言うのが去年だとすると、普通その馬が連勝することはあんまりないんですよ」と競馬で例えながら、3年連続優勝実況はないのではないかと予想。
「いつどこでチャンスが来るかわからないので、どのアナウンサーにもきっとチャンスがあると思います。競馬場で部長の前に座っていたんですけど、僕が競馬場にいなかったら僕じゃなかった可能性もあると思います。運も含めて大事かもしれないですね」と清水アナ。
シーズンの戦いが終われば、クライマックスシリーズ、日本シリーズの戦いを迎える。ショウアップナイターのリスナーに向けて、「WBCから始まった野球界の流れ。どこへ行っても球場は満員ですし、チケットを取るのは難しいと思うんですけど、野球を好きなだけ楽しめる環境にあると思います。そのお供にショウアップナイターを聴いていただけたら嬉しいですね」とお願いした。
(ニッポン放送ショウアップナイター)