いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム1・2月のテーマは“自主トレ、春季キャンプ”
「関根(潤三)さんに言われたことで僕が印象に残っているのは、12球団の監督が一番楽しみにしているのはキャンプ前というんですよ」。
ニッポン放送・胡口和雄アナウンサーは、ヤクルト監督時代に関根潤三さんから言われたこの言葉を今でも覚えている。
「キャンプは前年のドラフト、新外国人を含めて、陣容が決まるでしょう。今年はどういったメンバーで一軍、二軍を含めて振り分けて、ペナントを戦う上で、自分たちのチームプラン、青写真を作るイメージが膨らんでくる」。
「基本的には期待感を持って今年はどういうチームづくりをするのか。1年間のペナントレースを乗り切るための体力づくり、どうやったらいい成績を上げることができるか、自分たちの思い描いたプラン通りにチームが進んでくれることを願うわけですよ」。
「全体像を見てチームの総合力アップのためにプランを練るのが監督なわけだから、それは楽しいんだそうだよ。なるほどね、と。キャンプになるといつもそれは思いますよね」。
春季キャンプがスタートしていくと新人、新外国人、若手選手などはレギュラーからポジションを奪おうと必死にアピールしていく。
「関根さんがおっしゃっていたように、キャンプをできない選手はダメだと。体がついてこない。遅れてもいいから、キャンプは外国人も参加してほしい。プレーヤーを経験した監督さんの思惑なんだよね。キャンプをできていない人間は、1年間ペナントレースを戦うことができないという考え方。1年間の体力づくりをキャンプ、オープン戦を含めて養っていくわけだから。そういう意味では、キャンプは大事。集まって練習するだけじゃないですからね」。
この時期になってくると、オープン戦も徐々に始まりだし競争が本格化してくる。「今まではキャンプでアピールしてきた。今度はオープン戦で結果を出していかないといけない。結果を出せばそこがきっかけになってレギュラーで出られるかもしれないね」。
「キャンプ、オープン戦は一つの流れなので、第二次キャンプと扱うこともある。原さんなんかもキャンプはキャンプ、これからの実戦は第二次キャンプですと言っていましたよね。紅白戦、オープン戦は第二次キャンプ。そこから今度、ふるいにかけなきゃいけない状況になるからね」と続けた。
今季は12球団のレギュラーを目指す期待の若手が何人開幕一軍のメンバーに名を連ね、ポジションを勝ち取るのかーー。非常に注目だ。
最後に、いつもショウアップナイターを楽しみに聴いて下さるリスナーに向けて「ゲームの期待感と我々が視聴者に聞いてもらうためにワクワクしてもらわないといけない。それが最近、少しずつ欠けてきているのかな。野球中継をやっているんじゃなくて、前のめりになるような放送ができないかと常に考えている。それを少しでも出せればいいかなと思います」と宣言した。
(ニッポン放送ショウアップナイター)