いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム7月のテーマは“私が選ぶオールスターメンバー”
「思い出のある選手をそれぞれ時代関係なく選びました。激しくアンバランスなオールスターですね」。
▼ 松本秀夫アナが選ぶオールスターメンバー
中継ぎ:成本年秀
抑え:佐々木主浩
捕手:谷繁元信
一塁:王貞治
二塁:仁志敏久
三塁:長嶋茂雄
遊撃:坂本勇人
左翼:張本勲
中堅:大谷翔平
右翼:イチロー
ニッポン放送ショウアップナイターで実況を担当する松本秀夫アナウンサーが選んだオールスターメンバーだ。
その中で、今回はショウアップナイターで解説を務める佐々木主浩さんについて語ってもらった。「大魔神とはね、やっぱり長い付き合いだし、今もスポーツ新聞紙上で釣り対決をやったりしている。30年くらいの付き合いになるんだけど、公私にわたり付き合いが深いので、いじられたりもしますね(笑)」
仲良くなったきっかけは「元々は大魔神が96年ぐらいだと思うんだけど、ハマスタでショウアップナイターの中継する時に、“時間があるから生で出てあげるよ!”と言われて、両チームのスタメンを生で読むコーナーがあったんですよ。試合前に選手が出演するというのは画期的なことでした。そういうので色々話しているうちに釣りが趣味なんだなというのがあって、でこぼこで、イジリ、イジられのキャラもハマったんじゃないですかね」と教えてくれた。
松本アナは佐々木氏がメジャー・リーグのシアトルマリナーズでプレーしていた2001年に4カ月間アメリカへ出張していたという。「これだけは飲むなと言われた日本酒を飲んじゃったりしてね。俺は完全に酔っ払ってたから飲んでしまって、翌日から1週間くらい大魔神に口を聞いてもらえなかったりというのもあったね」。
「酔い潰れた俺の変わりに大魔神が、今日のイチローというコーナーをやってくれたりとかさ。日本の午後2時、3時とかはシアトルの深夜なんだよ。その時間、今日レポートがあると大魔神が面白がって飲ませるわけよ。潰れているのを見て、“松本さんが横で倒れてるんで、僕がレポートします”とかね。シアトルから帰ってきたら、社長から“君は偉い、大魔神を出演させるために酔った芝居をやってくれて、本当にありがとう”と、いえそれほどでもないですというやりとりとかあったよね」。
佐々木氏のプレー面での凄さについて松本アナは「オンとオフだよね。スイッチが入った時の。ああ見えて、すごい細かい神経を持っているから、豪快にやっているようだけど、セーフコ・フィールドで試合の時は、誰よりも早くきて外野のフェンスのところでずっと走っていた。途中、肘が上がらなくなってすごい辛い時とかもあったんだよね。“俺もいっぱいいっぱいだよ”と、飲んでる時にもらしたりしてたんだけど、その年、オールスターゲームに出たからね。それでシアトルマリナーズは116勝して、大魔神はそこのストッパーをやっていたんだからね。すごいことだと思う」と語った。
松本アナは「ただの豪放磊落な酒飲みじゃなくて、繊細さがあるから一流だったんだなと公私に感じますね」と、佐々木氏の人物像にしみじみと語り、部屋を後にした。
▼ リスナーに向けてメッセージ
「私も大胆かつ欠けている繊細なミスのない実況を心がけたいと思います」
(ニッポン放送ショウアップナイター)