○ カージナルス 4 － 3 ジャイアンツ ●
＜現地時間8月19日　ブッシュ・スタジアム＞

　青木宣親が所属するジャイアンツは現地時間19日（日本時間20日）、敵地でのカージナルス戦を3－4で落とした。1点を追う9回二死、ジャイアンツベンチは、先発投手として14勝（6敗）を挙げているマディソン・バムガーナーを2戦連続で代打で起用。敵地ファンからも大声援が受けたが、空振り三振に倒れ最後の打者になった。

　青木、ジョー・パニック、アンヘル・パガン。ジャイアンツは開幕時の1番から3番が揃って故障者リストに入っており、主砲のハンター・ペンスも17日の試合で脇腹を痛めた。野手陣に故障者が続出中ということもあり、ボウチー監督は18日の同カードでも打撃の良いバムガーナーを代打で起用。エース左腕はこの抜擢に見事に応え、1－0の7回に、2点目の足掛かりとなるレフト前ヒットを放った。

　バムガーナーは16日のナショナルズ戦に先発登板し、9回完封で14勝目をマーク。さらに14三振を奪い、7回には4号ソロを放ち投打で大活躍。ジャイアンツの投手が1試合で、完封、2ケタ奪三振、本塁打（打撃）を同時に達成するのは、52年ぶりの快挙だった。

　昨季のワールドシリーズMVP左腕は、今季は打席でも打率.255、4本塁打と野手顔負けの成績を残している。プロ野球界では大谷翔平（日本ハム）の二刀流が注目されているが、メジャーでもバムガーナーの二刀流ぶりが話題となっている。