歴史的な大混戦のセ・リーグとは対照的に、首位から最下位までが26ゲームも開いているパ・リーグ。そんな中で、しびれる争いになっているのが3位・ロッテと4位・西武のCS進出をかけた戦いだ。

　同リーグで関東に本拠地を置く両チームは、「埼玉vs千葉」もしくは「千葉vs埼玉」と銘打ってライバルシリーズを展開。対決を盛り上げてきた間柄である。

　西武が13連敗を喫し、転がり落ちたところで3位に入ったロッテ。そのままつかず離れずの状態で日程を消化していったが、ここに来て西武が4連勝、一方のロッテは日本ハムに3タテを許し、両チームの差は0.5にまで接近した。

　対照的な勢いで迎える3位争いの直接対決。追う西武は十亀剣に大事な初戦のマウンドを託した。

　ここまでローテーションの一角として18試合に登板し、7勝7敗の成績を残しているものの、このところ4連敗中。ここ5試合は6回を投げ切ることなく途中降板となっている。

　それでも、対ロッテは3試合の登板で2勝負けなし。防御率1.29と相性の良さを見せており、最後に勝った7月4日の試合というのもロッテ戦だった。相性の良いロッテを相手に自身の連敗をストップし、チームを3位浮上へと導くことができるだろうか。

　一方、ロッテの先発は涌井秀章。かつてのレオのエースが、3位浮上を狙う好調な古巣に立ちはだかる。

　今シーズンの涌井は開幕投手を務めるなど、ローテーションの柱としてここまで10勝7敗、防御率3.51という成績を残す。十亀とは正反対でこのところ4連勝中と状態もよく、すんなりと自身5年ぶりの2ケタ勝利に到達した。

　ところが、古巣を相手には手を焼いており、今シーズンは4試合の登板で1勝3敗、防御率4.62とよく打たれている。5度目の対戦となる今日は、4位転落もかかる重要な一戦。チームを危機から救う投球を見せることができるだろうか。

　本日の対戦カードと予告先発は以下の通り。

【21日の試合予定】

日本ハム（吉川光夫）－ オリックス（松葉貴大）
＜東京ドーム　18時30分＞
・最近5試合の成績
日（2位）：●○○○○　※4連勝中！
オ（6位）：○●●○●

楽天（レイ）－ ソフトバンク（バンデンハーク）
＜コボスタ宮城　18時00分＞
・最近5試合の成績
楽（5位）：○●●●●　※4連敗中...
ソ（1位）：○●○●○

西武（十亀剣）－ ロッテ（涌井秀章）
＜西武プリンス　18時00分＞
・最近5試合の成績
西（4位）：●○○○○　※4連勝中！
ロ（3位）：●○●●●　※3連敗中...