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清水久嗣アナ「歓喜に沸く瞬間に立ち会えれば嬉しい」VISION2025を掲げるロッテの優勝実況ができるか!?

ニッポン放送ショウアップナイターで実況を務める清水久嗣アナ

◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム2・3月のテーマは“今年注目のチーム”

 ニッポン放送ショウアップナイターで実況を担当する清水久嗣アナウンサーは、「今年は『VISION2025』のひとつとして掲げた『自他ともに認める、令和の常勝軍団になる』その答えが示される年です」と今年の注目チームに1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指すロッテを挙げる。

 「ここでは過去のデータを紐解いて、常勝軍団への道標を考えてみました。吉井監督が就任し一昨年2位、昨年3位と来ていますが、実は首位とのゲーム差だけを見ると15.5,18.5と離されました。ちなみに3年前に5位だったシーズンは借金4ながら首位と7.5差優勝まであとわずかだった4年前は貯金10で2.5差の2位でコロナ禍の難しさがあったとはいえ3,4年前はどこかをきっかけに優勝してもおかしくない差であったのは事実です」。

 「かつてV9を成し遂げた巨人や90年代前半の西武は別格とはいえ近年、リーグ3連覇をしたチームを「常勝軍団」と仮に定義すれば2018年までの広島、2014年までの巨人、2009年までの巨人、2023年までのオリックス付け加えるなら2020年まで日本一4連覇のソフトバンクあたりでしょうか」。

「これらのチームの共通点は2つ

  • 投打のいずれかにタイトルをとった選手がいる、特に投手は必須
  • 概ね貯金15以上(例外は2022年オリックス11,2019年ソフトバンク14)

単にチームの順位だけではなく、個人でリーグを代表する成績を収める選手がいておよそ75勝前後を挙げるチームを3年継続する必要があります」。

 データを元に“常勝軍団”だったチームの共通点を挙げた。

 「ロッテが直近にシーズン貯金15を成し遂げたのは、優勝した20年前2005年の貯金35(リーグ2位からプレーオフで優勝決定)西岡剛選手が盗塁王、小林雅英投手がセーブ王に輝きました。その前を遡ると前後期制だった1974年まで遡りますが、やはり投手の金田留広さんが最多勝のタイトルを獲得しています」と話した上で、「打てないと勝てない、投高打低の近年ではポイントになるのは間違いないです」とキッパリ。

 ロッテの課題は打撃陣で、昨季はネフタリ・ソト、グレゴリー・ポランコに依存する傾向が強く、佐藤都志也、岡大海、髙部瑛斗などが打線を引っ張ったが、日本人野手の活躍は必要不可欠。「オープン戦絶好調だったルーキーの西川選手の勢い、ポランコ・ソトなどタイトル獲得経験のある外国人選手がこれまで通りに力を発揮し、そしてケガがなければ髙部・藤原両選手がシーズンを通して結果を出し、高いレベルでの上田・安田両選手の三塁争いなどすべてが好転し期待以上に活躍しなくてはならないのは、あくまで「常勝軍団」への最低条件となりそうです」。

 投手陣についても、「誰が投手タイトルを取ることができるか、常勝軍団へのポイントは集約されていると思います。小島投手の最多勝や最優秀防御率、種市投手の最多奪三振、鈴木投手の最多ホールド、益田投手の最多セーブ、かつてのボルシンガー投手のようにボス投手の最高勝率というのも候補になるかもしれませんし、いい意味で予想を裏切る選手の登場を待っている自分もいます(笑)」と話す。

 「本来であればFAで移籍した石川柊太投手やオープン戦や練習試合で好投した2年目の木村投手や打撃と捕手で存在感を示した寺地選手、ルーキーの西川・宮崎両選手など、最大限の期待感を持っていますが、新戦力の活躍だけで1シーズン貯金15というのは簡単ではなく、何かをきっかけに既存勢力、とりわけ投手陣がポテンシャルを如何なく発揮できるか、活躍を期待したいところです。マリーンズは各所で長く担当させていただいて愛着がありますので、ここまでチームを支えてきたベテランが歓喜に沸く瞬間に立ち会えれば嬉しいですね」。

 長年、マリーンズを取材、実況してきた清水アナ。今年こそ、歓喜の瞬間を実況することができるだろうかーー。“その全ては、勝つために。”清水アナも魂を込めて実況していく。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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