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- ニッポン放送・洗川雄司アナが“気になる新戦力”は投球フォームが特徴的なあの投手「“あっち向いて、ほい投法”なんて言われますけれど…」
ニッポン放送・洗川雄司アナが“気になる新戦力”は投球フォームが特徴的なあの投手「“あっち向いて、ほい投法”なんて言われますけれど…」

◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム4月のテーマは“気になる新戦力”
「ヤクルトのドラフト3位で入りました、ルーキーの荘司宏太投手ですね」。
ニッポン放送ショウアップナイターで実況を担当する洗川雄司アナウンサーは、“気になる新戦力”にヤクルト・荘司宏太の名前を挙げた。
「私が最初に実戦での登板を見たのは3月1日の東京ドームでのジャイアンツとのオープン戦。2点リードの8回に登板して、甲斐拓也をチェンジアップで空振り三振に取るなど、1回無失点というピッチングでした。その後も好投は続いてオープン戦はトータルで6試合登板して、自責点0。これで開幕1軍の切符を掴みました。荘司投手はサウスポーで140キロ台中盤から後半のストレートを投げられて、かなり落差のあるチェンジアップ、緩急をつけられるカーブを持ってるピッチャーですね。メジャーでも活躍された岡島秀樹さんのようなピッチングスタイルで、リリースする瞬間に、キャッチャーの方を見てないんですよね。“あっち向いて、ほい投法”なんて言われますけれど、そういう投げ方をする特徴のあるピッチャー。見ていて投げっぷりがいいですね」。
荘司は駿台甲府高、国士舘大、セガサミーを経てのプロ入り。国士舘大は町田、セガサミーは活動拠点が荘司の地元でもある八王子。今年からプレーするヤクルトも東京を本拠地にするチームと、荘司は“東京”に縁がある。
「順調にキャリアを積み重ねてきたかと思われがちなんですけれど、セガサミーに入った1年目、一昨年の2023年、この時は都市対抗野球に1試合も登板機会がなかったんですよね。色々調べると、当時、社会人に入ってすぐは、自慢のストレートを結構練習でも打たれていたらしくて、その苦労があって、そこからストレートだけではなくて、変化球の精度を上げる、チェンジアップやカーブのコントロールをつけていくということに取り組んだそうです」
「去年の都市対抗野球では東京ガスの補強選手として出場したのですが、ここで好投を見せてプロへの道を切り拓いたんですね。ストレート一辺倒ではなくて、チェンジアップやカーブを磨いていったっていうのが、今の好投に繋がっているのかなっていう気がしますね」。
ヤクルトではブルペンの一員として投げている。「ヤクルトの勝ちパターンについては、開幕直後に高津監督が“決まっていないということは決まっています”という表現をしていまして、つまりはまだ確定していないという状況です。でも、今の一軍のヤクルトのピッチャー見てみますと、以前クローザーを務めた経験がある石山泰稚投手、田口麗斗投手、去年抑えにも回った小澤怜史投手、今年は復活を期すセットアッパーの清水昇投手、3年連続で50試合登板している木澤尚文投手もいるんですよね。さらに左の中継ぎでは、田口のほかに山本大貴投手もいて、ここに即戦力の左が入るということになると、かなり強力なブルペンジになるんじゃないかなと見ています。今の投げっぷりだったら、いずれはヤクルトのセットアッパーにもなれる存在なんじゃないかなと見ていますね」と期待を寄せる。
洗川アナは、荘司が登板しているときにどんな実況をしていきたいとかあるのだろうかーー。
「ストレートと変化球のコンビネーションの使い方がどうなのか、即戦力とはいえ、プロに初めて入ってきたシーズンで登板数が増えた時に、ボールの質がどうなのかっていうところを今後シーズンが進んでいく中で、解説の方に伺いながら中継を進めていきたいなと思っていますね」。
開幕からブルペンで存在感を見せる荘司。シーズン通して、ヤクルトのリリーフ陣を支える存在になった時、新人王も見えてくる。
(ニッポン放送ショウアップナイター)