セ・リーグ

DeNA・颯「しっかりと抑えられて良かった」立教大の先輩阪神・熊谷とプロ初対決

DeNA・中川颯

● DeNA 0 - 3 阪神 ○
<13回戦・横浜>

 DeNAの颯が5日の阪神戦で、立教大学の3学年先輩の阪神・熊谷敬宥とプロ入り後初めて対戦した。

 0-3の8回にマウンドに上がった颯は、先頭の大山悠輔を左飛、続く前川右京を投ゴロに打ち取り、この日2安打3打点の熊谷との対戦を迎えた。

 2人は立教大時代の17年、大学日本一をチームメイトとして喜びを分かち合った。そんな先輩・熊谷との初対決は、颯が3ボール2ストライクから6球目のストレートを二ゴロに仕留め、後輩の颯に軍配。

 颯は「大学時代から紅白戦やシートバッティングでは対戦していたんですけど、あまり打たれた印象がなく、自分が抑えている方が多かったので、そんなに嫌な感じはしなかったです。ただ今日熊谷さんが当たっていたのでちょっと警戒しながら入りました。しっかりと抑えられて良かったです」と安堵の表情を浮かべた。

 颯が大学1年生の時に、熊谷は大学4年生。どんな先輩だったのだろうかーー。

 「他の大学は1年と4年だと結構上下関係はありましたけど、他の厳しい大学に比べたら立教は上下関係が無くて。優しかったですね、すごい面白い先輩だったんで。(笑)自分も試合に出ていましたし、部屋も隣の隣ぐらいだったので関わる事が多かったですね」。

 大学の先輩を打ち取り、1イニングを無失点に抑えた颯は、これで8試合連続無失点。「僕自身、どこで行くんだろうと思うこともあるんですけど、いつも行ける準備はしています。実際、去年の後半からまんべんなく、どこで行くかわからない状況で行くみたいなことが多かったので、いつでも最高の準備をするっていう気持ちでいます」。

 先輩の熊谷も試合後、「良い選手もファームにいますし、常に競争なので。その中で結果を出すだけかなと思います。いつでも行ける準備はしていますし、どこを守っても良いように準備している。そこの気持ちは変わらず持ち続けて行きたいです」と“準備”の大切さを説いていた。

 今後も、立教大の先輩・後輩対決に注目だ。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)

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