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ニッポン放送・大泉健斗アナが「財産になりました」と話した“一番熱かった試合”は?

◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルームのテーマは“今まで一番熱かった試合”
「(日本シリーズの)6戦目が雨天中止になって、私のところに回ってきました。試合を喋る前からすごく運命的なものを感じて、DeNAの日本一の瞬間を実況できるかもしれないと、すごく試合前から興奮していたのを覚えています」。
ニッポン放送・大泉健斗アナウンサーは、“今まで一番熱かった試合”に2024年の『SMBC日本シリーズ第6戦 DeNA-ソフトバンク』の一戦を挙げた。
パ・リーグ王者のソフトバンクが横浜スタジアムで第1戦から2連勝し、みずほPayPayドームに戻って日本一を達成するのではないかと言われていた中で、DeNAが第3戦から3連勝で日本一に王手をかけて、第6戦の舞台横浜スタジアムに戻ってきた。11月2日(土)に開催予定だった第6戦は雨天中止となり、3日(日)に順延された。
大泉アナは「2024年というのは、私としても幸運な年で巨人の優勝実況、DeNAの日本シリーズ進出の実況もできたので、流石に日本一の実況まではないだろうなと思っていたので、信じられなかったですね」と回想する。
「試合開始から1ストライクを取るたびに、ホームランが出た時のようなベイスターズファンの大歓声が横浜スタジアム中にこだまして、球場に命を宿っているというか、スタジアム全体がソフトバンクナインに襲いかかっている感じがしました」。
「今まで感じたことがない横浜スタジアムのベイスターズファンの一体感を実況していて感じて、一番試合の雰囲気が変わったのは筒香選手の2回の先制ソロホームラン。あれで一気に横浜スタジアムのファンが“今日はいけるぞ!”と、一体感がさらに増したような感じがしましたね。横浜公園にもファンがすごい集まっているのも聞いて、横浜の街全体が、一体となって日本一を掴み取るぞという雰囲気を感じたので、26年分の思いが入った特別な瞬間だったと思います」。
DeNAの26年ぶり日本一の瞬間を実況したが、大泉アナはこれまでベイスターズの選手をたくさん取材してきた。その選手たちの勇姿、DeNAの日本一を実況できた喜びは非常に大きかったのではないだろうかーー。
「すごく光栄なことですし、2017年に入社して横浜DeNAベイスターズの取材は、よく行っていました。特に桑原選手は日本シリーズで大活躍しましたけど、私も同い年でよく取材をしていましたので、彼のリードオフマンとしての活躍が印象的でした。山本祐大選手はフレッシュオールスターで私がデビューした時に、彼が出場していてずっと取材していたキャッチャーの一人だった。彼はポストシーズンでは出られませんでしたけど、彼の思いを背負って戸柱選手がプレーしていると話していたので、それもすごく特別だったなと思います」。
“熱かった試合”の実況を経て、今に繋がっていることはあるのだろうかーー。
「日本シリーズは去年初めて喋ったので、優勝実況はこれまで何度もさせていただいたんですけど、日本一が決まる試合は実況アナウンサー冥利に尽きるというか、日本中の放送局のアナウンサーの中でもテレビとラジオも含めて、2、3人くらいしかあの瞬間の実況ができないので、そういう瞬間に立ち会えたというのはすごく自分の財産になりました。今後もなかなかない経験だと思うので、キャリアの中ですごい自信にも繋がりました」。
これから日本のプロ野球は優勝争い、CS進出争いがさらに熾烈になっていく。緊迫した試合が続いていく中で、どんな実況をしていきたいのだろうかーー。
「ニッポン放送の取材のメインは関東5球団の球団を取材するんですけど、巨人、ヤクルト、西武は優勝実況、DeNAは日本一の実況することができたので、関東5球団の中で唯一まだ優勝実況、日本一実況できていないのがロッテ。ロッテ担当になったので、より一層取材しています。藤岡選手、小島投手、彼らが活躍してロッテを優勝に導くシーンを実況したいですし、松本秀夫アナウンサーが2005年ロッテ優勝の瞬間を実況した時に、自分がずっと取材してきた選手たちが弱かった時代から優勝を成し遂げた瞬間は本当に特別だと言っていたので、いずれは千葉ロッテマリーンズの優勝、思い入れのある選手の活躍シーンを実況したいです」。
最後に大泉アナは「小林アナウンサーが実況デビューしまして、彼とは歳が7個離れていますが、すごく自分も刺激になります。先輩方がたくさんいますが、若い力でショウアップナイターを小林アナと共に盛り上げて、引っ張っていきたいと思います」と宣言し、取材先の横浜スタジアムに向かっていった。
(ニッポン放送ショウアップナイター)