立ち上がり不安定な摂津を肩で救う
ソフトバンクの斐紹(あやつぐ)捕手が10日、巨人とのオープン戦(ヤフオクドーム)の初回に、いきなり2つの盗塁を刺した。
ソフトバンクの先発は開幕投手が内定している摂津。初回、先頭の立岡に内野安打を許すと、2番重信の打席でさっそく立岡がスタート。足で揺さぶりをかけられたソフトバンクバッテリーだったが、ここは斐紹のストライク送球でピンチの芽を摘んだ。
摂津は重信にも四球を与えたが、またも果敢にスタートを切った重信の二盗を斐紹が阻止。女房役に救われた形となった摂津は3番坂本を遊ゴロに仕留め、結局初回を3人で退けた。
斐紹は習志野高出身の6年目。左打席でのパワフルな打撃も魅力で、振り子のように右足を踏み出す、独特な打撃フォームも話題となっている。ソフトバンクの正捕手争いは、高谷、鶴岡を筆頭に、横一線の状態。二軍には細川もいるが、ここまでの実戦では斐紹、拓也と、若手の奮闘も目立っている。