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DeNA・ケイ、得意の阪神戦でまさかの4失点で降板 福留孝介氏「カウントが苦しくなっていくピッチング」

DeNAのアンソニー・ケイ (C)Kyodo News

 MBSラジオ制作でニッポン放送でも放送された『2025JERAクライマックスシリーズセ 阪神-DeNA』で解説を務めた福留孝介氏が17日、DeNA・ケイについて言及した。

 ケイは今季阪神戦、8試合・53回を投げ防御率0.85、甲子園でも3試合・19回を投げ防御率1.42と抜群の安定感を誇っていたが、この日は初回、先頭の近本光司にレフト前に運ばれると、一死後、森下翔太に死球、佐藤輝明に初球のスライダーをバックスクリーンに先制3ランを食らった。

 0-3の3回も一死走者なしから中野拓夢に死球、森下翔太に四球、佐藤輝明を三邪飛に打ち取ったが、大山悠輔にレフトフェンス直撃の適時二塁打を浴びた。結局、ケイは4回2/3・75球を投げ、5被安打、4失点だった。

 福留氏は「今日入り球の変化球、チェンジップというのがことごとくボールになって、カウントが苦しくなっていくピッチングなんですよね。打者からするといつものケイ投手よりは、狙い球は絞りやすいのかな」と話し、3回に大山に適時打を許した後、「スライダーだと思うんですね。真ん中なんですよ。今日試合開始の時にケイ投手の一番良いボール、右打者へのインサイドのカットボールなんですけど、これが投げられていないんですよ。右打者でもすごく気持ちよく振っているような。苦しさを感じないんですよね」と自身の見解を述べた。

 福留氏はケイの降板後、「先に点をやりたくない。あまりにも慎重になりすぎたかな。投球自体を苦しくしてしまったなという感じですね」と振り返った。

(提供=MBSベースボールパーク)

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