○ 広島 3 － 2 阪神 ●
＜5回戦・マツダスタジアム＞

　広島が逃げ切り勝ち。先発の黒田が7回4安打無失点の好投で今季3勝目（1敗）。日米通算200勝まで残り4勝とした。

　黒田は2回、先頭の4番ゴメスに左安を許したが、一死から6番西岡を注文通りの二ゴロ併殺。3回は先頭の7番今成に痛烈な投直を浴びたが、素早い反応で好捕した。1－0の6回は野手の失策で一死二塁とされたが、好調な2番大和、3番江越をピシャリ。7回も二死二塁のピンチを背負ったが、7番今成を右飛に抑えた。

　黒田は7回116球、4安打4三振の力投で無失点。これで3月26日DeNA戦の6、7回、完封した4月2日の巨人戦、そしてこの日の7回零封と、本拠地・マツダスタジアムで18イニング連続無失点とした。

　お立ち台に上がった黒田は「前回（16日の巨人戦が）よくなかったので、ゲームを作ろうと思っていた」と好投の理由を説明。残り4勝に迫った200勝については「あまり意識していない」と気に留めず、すぐさま残り3本に迫った新井の2000本安打に話題を移し、「マツダスタジアム、皆さんの声援の中で打たせてあげたい」とエールを送った。

　打線は3回、2番菊池の中前適時打で先制。1点リードの8回は、代打・松山が貴重な2点適時二塁打を左翼後方へ運んだ。9回は抑えの中崎がゴメスに2ランを浴びたが何とか1点差を死守。今季7セーブ目（1敗）を挙げた。