ニュース 2016.06.09. 06:30

横浜スタジアムのマウンドを目指して…DeNA・飯塚悟史の2年目

 開幕直後は躓いたものの、現在3位のDeNA。投手陣では今永昇太、石田健大の両左腕が勝ち星を稼ぎ出し、リリーフ陣も田中健太朗、三上朋也、山崎康晃が好調だ。6月8日時点でチームの防御率はリーグトップの3.14と投手陣の安定感が際立っている。

 そんな中、ファームで一軍昇格に向けて汗を流しているのがプロ2年目の飯塚悟史だ。新潟県出身の飯塚は直江津中3年の時に、新潟Kボール選抜のエースとして全国大会で準優勝に貢献。中学卒業後は日本文理に進学する。1年秋から背番号1を身につけ、秋の県大会で優勝。大いに将来を嘱望されていた。しかし、直後の北信越大会で松商学園に打ち込まれ、コールド負けを喫した。2年春は制球難に苦しむも、夏は復調し甲子園出場を果たす。

 飯塚の名が一気に広まったのは2年秋の明治神宮大会だった。北信越大会を制した日本文理は龍谷大平安、今治西と撃破し決勝で沖縄尚学と対戦。試合には敗れたが二打席連続本塁打を放った。特に5回に放った2本目の2ランは、バックスクリーンを越える打球となりプロのスカウトを唸らせた。優勝候補の一角に挙げられた春のセンバツは延長戦の末、豊川にサヨナラ負けで敗れる。

 その後、飯塚はさらなる進化を遂げ、圧倒した力で2季連続で北信越を制し、夏も勝ち抜き3季連続の甲子園行きを決める。甲子園では大分、東邦、富山商、準々決勝の聖光学院、準決勝の三重と一人で投げ抜きベスト4入りにエースとして大きく貢献。大会後には18Uアジア選手権の日本代表に選出された。そして同年秋、ドラフト会議でDeNAからドラフト7位で指名され、プロ野球選手としてスタートを切る。

 ところがプロ1年目の昨年6月に右ひじを痛め遊離軟骨除去手術を受ける。リハビリを経てシーズン終盤には復帰。プロ1年目はイースタンリーグで5試合登板という結果で終えた。

 2年目の今季は主に二軍で先発として登板。5月を終え3勝と着々と経験を積み重ねている。シーズン前、アレックス・ラミレス監督は就任直後だった昨秋のキャンプから注目するピッチャーとして飯塚の名を挙げていた。二軍で結果を残し、目指すは横浜スタジアムのマウンドへ。飯塚悟史の一軍入りへの奮闘は続く。

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