マエケンが10勝目
● ロッキーズ 2 - 4 ドジャース ○
<現地時間8月4日 クアーズ・フィールド>
ドジャースの前田健太が現地時間4日(日本時間5日)、敵地でのロッキーズ戦に先発し、5回2/3を2失点に抑え、10勝目を挙げた。日本人メジャーリーガーが新人で、二ケタ勝利達成した投手は、95年の野茂英雄(ドジャース)、02年の石井一久(ドジャース)、07年の松坂大輔(レッドソックス)、10年の高橋尚成(メッツ)、12年のダルビッシュ有(レンジャーズ)、14年の田中将大(ヤンキース)以来、7人目の快挙となった。
前田は、初回二死からアレナドにライト前に運ばれるも、ダールを空振り三振に仕留めた。3回に死球で出塁を許したが、3回まで1安打、1死球と危なげない投球。打線も4回にケンドリックのタイムリーで先制した。援護をもらった前田だったが、直後の4回裏、先頭のアレナドに2打席連続となるヒットを浴びると、ダールにバックスクリーンに飛び込む2ランで逆転を許した。アダムスに死球を与えたが、3つのアウトを空振り三振に抑えるなど、最少失点で切り抜ける。
すると5回にドジャースは、シーガーの本塁打ですぐさま同点に追いつくと、グランダルの2点タイムリー三塁打で勝ち越しに成功。その裏、前田は2回以来となるこの日2度目の三者凡退で、勝利投手の権利を得る。
続く6回は、アレナドを左飛、前の打席2ランを浴びたダールを遊ゴロと簡単に二死を奪ったが、5番のレイノルズにレフト前に運ばれる。ここで、ドジャースベンチは前田の交代を決断。この日は、5回2/3を投げて、4安打、5奪三振、2四死球、2失点で防御率を3.22とした。
7回以降も、ドジャースリリーフ陣が無失点に抑え、4-2で勝利。前田は広島時代の10年から7年連続で二ケタ勝利達成となった。
日本人メジャーリーガーが1年目に二ケタ勝利達成者
野茂英雄(ドジャース)
95年:28試 13勝6敗 防2.54
石井一久(ドジャース)
02年:28試 14勝10敗 防4.27
松坂大輔(レッドソックス)
07年:32試 15勝12敗 防4.40
高橋尚成(メッツ)
10年:53試 10勝6敗8S 防3.61
ダルビッシュ有(レンジャーズ)
12年:29試 16勝9敗 防3.90
田中将大(ヤンキース)
14年:20試 13勝5敗 防2.77
前田健太(ドジャース)
16年:22試 10勝7敗 防3.22
※()は当時所属球団
※成績は現地時間2016年8月4日時点