ニュース 2016.09.10. 06:30

“京大くん”の再出発 9月9日のファーム結果

話題を席巻した京大出身右腕


 ロッテの田中英祐という投手を覚えているだろうか――。

 パッと思いつかない人も、“京大くん”という愛称を聞けば一発で分かるのではないか。2014年のドラフトでロッテから2位指名を受けた京都大学出身の右腕投手である。
 
 史上初の京大出身プロ野球選手として話題を席巻した男。ただし、この呼び方を嫌うファンも多いため、以降は田中と書かせていただく。


 田中はルーキーイヤーの昨年、一軍デビューこそ果たしたものの2試合の登板に留まり、成績は0勝2敗。防御率は13.50とプロの壁に跳ね返された。

 迎えた2年目、反省を活かしての飛躍に期待がかかったが、ここまで一軍登板はなし。それどころか夏場を終えても二軍での登板すらなかった。

 というのも、今年はキャンプからフォーム改造に着手。これまでのやり方を一新し、一から投球フォームを作り上げる作業に取り組んでいたのだ。

 実戦で投げられるようになったのは7月のこと。公式戦ではないフューチャーズ戦でマウンドに登るも、結果はまさかの1回7失点。

 それでも本人は投げられたことに手応えを感じつつ、「自分の中では進歩していると思っています。課題も見えたので、もっと自分のいいところを引き出せるように。今回見つけた課題を克服しながら、次の登板では結果を出せるようにしたい」と語っている。


 そこからさらに2カ月...。ついにその“次の登板”は訪れた。

 ロッテ浦和球場での西武戦。2番手として登板すると、この日14得点を挙げるなど活発だった西武打線を相手に1回無失点。連続四球でピンチを招きながらも踏ん張って切り抜けた。

 もちろん、先頭からの連続四球など反省点もあるが、まずは久々の登板で久々の無失点。ようやく第一歩が踏み出せたと言ってもいいだろう。

 シーズンも残り僅かとなったが、来年に繋がるなにかを見つけたい。田中英祐の挑戦はつづく。


9月9日のイースタン・リーグ試合結果


▼ 巨人 3 - 4 DeNA(ジャイアンツ球場)
De|000 001 021|4
巨 |101 001 000|3
[勝] 平田(2勝11セーブ)
[負] 宮国(1勝1敗3セーブ)
[本]
De:白根(10号)
巨:

▼ ロッテ 3 - 14 西武(ロッテ浦和)
西|303 210 401|14
ロ|000 000 201|3
[勝] 野上(1勝2敗)
[負] 大嶺祐(2勝2敗)
[本]
西:外崎(11号)、愛斗(5号)、大崎(1号)
ロ:伊志嶺(2号)、寺嶋(1号)、青松(12号)


9月9日のウエスタン・リーグ試合結果


▼ 阪神 3 - 2 中日(鳴尾浜)
中|000 000 002 |2
神|100 100 001x|3
[勝] 岩崎(4勝2敗)
[負] 福谷(1勝1敗4セーブ)
[本]
中:なし
神:なし


▼ ソフトバンク 6 - 3 オリックス(タマスタ筑後)
オ|000 001 200|3
ソ|111 000 30X|6
[勝] 寺原(2勝0敗)
[負] 比嘉(0勝2敗2セーブ)
[本]
オ:なし
ソ:黒瀬(2号)、上林(11号)
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