ニュース 2016.11.14. 07:30

【強化試合】山田、最終戦で初安打&初打点に安堵も「期待に応えられなかった」

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山田哲人は強化試合4戦目にして初安打をマークした
 やっと、この男のバットから快音が響いた。

 13日の「侍ジャパン強化試合」オランダ戦に「3番・DH」で先発出場した山田哲人(ヤクルト)。5点ビハインドの7回1死二・三塁で、内角低めのボールを中前に打ち返した、走者が2人生還、日本は3点差まで詰め寄った。

 今回の強化試合4連戦で、この中前打が初安打。通算16打席目で待望の初安打初打点をマークした山田は、「一本出たので良かった」と安堵の表情をのぞかせ、「チームが勢いづいていたので、周りの力を借りて打つことができました」と謙虚に話した。

 「3番・二塁」でスタメン出場した初戦は、3打数無安打。第二戦は「1番・三塁」で出場も、4打数無安打に終わった。ついに第3戦ではスタメンから外れ、代打で出場。相手の失策で出塁こそしたものの、3試合連続で無安打に終わっていた。「この4試合は、ヒットが1本しか打てなかったし、エラーもしてしまい、期待に応えることができなかった」と唇を噛んだ。

 また、初めて守った三塁の守備については、「自分には似合わないと思った」と笑う。しかし、「いろいろな経験ができた。任されたところをしっかり守れるように、練習して上手くならないと」とレベルアップを誓った。

 史上初の2年連続「トリプルスリー」を達成した24歳にとってこの4試合は、まったく“らしさ”が出せなかった。それでも「緊張感のある中プレーができた。侍ジャパンの一員として戦えたことは誇りに思うし、自信につながる」と前を向いた。

 世界一奪回を目指す侍ジャパン。来春のWBC本番では、山田のバットから快音が鳴り響くことを期待したい。
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