ゴメスが退団
阪神は15日、マウロ・ゴメス、マット・ヘイグ、ネルソン・ペレス、コーディ・サターホワイトと来季の契約を結ばないと発表した。
阪神が今季契約した外国人野手はゴメス、ヘイグ、ペレスの3人だったが、全員退団となった。その中でもゴメスは14年に阪神に加入すると、4番打者としてリーグ最多の109打点をマークする活躍ぶり。今季もチームトップの22本塁打、79打点を記録するなど、1年目に比べ成績は落としているが、打線に欠かせない存在感を発揮していた。
では、ゴメスが抜けた来季以降、誰がファースト、22本塁打、79打点の穴を埋めていくのか…。FA宣言した糸井嘉男(オリックス)の獲得を目指す阪神だが、仮に加入した場合ポジションが福留孝介と重なる。来季40歳を迎える福留の守備の負担を減らし、今季打率.311を記録した打撃力を活かすため、糸井が加入した場合ファーストコンバートが噂される。福留をライトで起用し、糸井をセンターというプランも十分に考えられる。そうなると、休養を挟みながら福留をライトとファーストの両方で起用することができそうだ。
同じく打撃力が武器にする原口文仁捕手も、ファーストを守る可能性がある。今季はチーム最多の68試合でスタメンマスクを被ったが、シーズン終盤には坂本誠志郎が多く先発出場するなど、ファーストで出場する機会も多かった。原口は坂本、梅野隆太郎らとの正捕手争いに敗れれば、ファースト起用ということもありそうだ。
仮に糸井が加入せず、福留がライト、原口がキャッチャーという布陣になった場合は、長打を打てるファーストの外国人が必要になってくるだろう。
22本塁打、79打点を埋めるのは…
一方で、22本塁打、79打点の穴を埋めるとなると、かなり難しくなりそうだ。今季ゴメスの22本塁打に次いで、2番目に多かったのが、原口と福留の11本塁打。2桁本塁打を放った選手は3人しかいない。打点も2位がルーキー・高山俊の60打点だった。
今オフは、糸井の獲得を目指すとともに、パワーヒッターの外国人を獲得することも重要になってくる。ただ、新外国人を獲得したときに、ゴメス並みの成績を残せるか未知数。そうなると、今季ブレイクした原口、チーム2位の60打点を挙げた高山といった若手が今季以上の活躍が求められる。さらに、長打力を売りにする外野の江越大賀、三塁・陽川尚将といった若手の台頭も必要不可欠だ。
金本知憲監督2年目の来季、ファースト、22本塁打、79打点をどう埋めていくのか注目だ。