コラム

CS進出を左右する巨人先発陣“格差”問題

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8月17日のヤクルト戦、2回に4点目を奪われ、降板する巨人の先発内海=神宮(C)KYODO NEWS IMAGES

防御率ランキング上位を独占するも……


 8月16日、ヤクルトを相手にマイコラス(巨人)が7回無四球無失点の快投を披露した。しかも、この日は来日自己最多となる毎回の12奪三振をマーク。今季132奪三振とし、137奪三振の菅野智之(巨人)に迫るセ・リーグ奪三振ランキング3位に浮上した。また、防御率は2.34となり、こちらも1.91の菅野に次ぐリーグ2位にランクアップ。セ・リーグ防御率ランキングは、菅野、マイコラス、さらに2.64の田口麗斗が5位に位置するなど、巨人の先発“3本柱”が上位に入っている。

 ただ、手放しで喜んでばかりもいられないのが今季の巨人である。というのも、3本柱を除く先発投手の成績がどうにもぱっとしないからだ。昨季のCSで主力以外の打撃成績の低調ぶりが問題視された巨人だが、今季は投手陣が同じような状況に陥っている。

 3本柱に続いて先発数が多い大竹寛、内海哲也、宮國椋丞の防御率は、それぞれ5.09、5.74、5.11とそろって5点台。他にも、ともに5試合に先発している吉川光夫が防御率4.00、畠世周は4.76。巨人先発陣の台所事情は苦しいと言わざるを得ない。


“3本柱”以外の投手が奮起できるか


 当然、勝利数にも大きな偏りがある。3本柱全員が2桁勝利をマークし、3人で33勝を挙げている一方で、その他の投手が挙げた先発勝利はわずか10勝だ。ローテーションの中心投手がより多くの勝ち星を挙げるのは当たり前だが、これほどの偏りが出てしまうのはさすがに問題であろう。

 首位を独走している広島の場合、野村祐輔、大瀬良大地、岡田明丈の3人で27勝をマーク。その他の投手が先発で挙げた勝利はそれに迫る24勝である。長いペナントレースで優位に立つには、やはり選手層、総合力が重要なのだ。

 後半戦がスタートして約1カ月。巨人が消化した後半戦25試合のうち、3本柱以外の先発投手の勝ち星は畠がマークした2勝のみ。CS進出をかけてDeNA、阪神を追う巨人だが、これではなかなか差を縮められない。

 先発3本柱との“格差”を、その他の投手たちがいかに埋めていくか。8月に入って打線の調子は上向いてきているだけに、彼らの奮起がチームのBクラス回避、そしてCS進出を大きく左右するだろう。
※数字は8月18日終了時点

文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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