コラム

ベールを脱ぐキューバの至宝 グリエルが備える“もう一つのツール”

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デビュー戦が目前に迫るDeNA・グリエル(c)KYODONEWS
グリエル,


すべての野手能力が高水準 MLBも認めた「5ツールプレーヤー」


 5月31日、キューバ球界の至宝、ユリエスキ・グリエル(DeNA)が来日した。翌1日には、横須賀のベイスターズ球場で報道陣に練習を公開。余力を残したフリーバッティングは53スイングで7本のサク越えを放ち、守備練習に至っては、本職の三塁以外にも、二塁、遊撃で軽快なグラブさばきを披露した。先に巨人に入団した、こちらもキューバの強打者、フレデリク・セペダは34歳とピークを過ぎた感が否めないのに対し、グリエルは29歳と脂が乗り切った状態での入団だけに、その期待は膨らむ一方である。

 キューバ選手の国外移籍解禁は、まさに日本球界にとっての“キューバ革命”なわけだが、まさかグリエルがこうして日本球界でプレーするなんて、テレビでWBCを見ていた時には考えもしなかったことである。 

 グリエルの魅力は長打力だけではない。彼は一言でいえば、「5ツールプレーヤー」だ。MLBの各球団のスカウトが野手を評価する際に、パワー、ミート力、スピード・走塁技術、守備力、送球能力を見て、それらすべてが高水準の場合は、5ツールプレーヤーとして高い評価を与える。まさにグリエルこそがその力を持った選手であり、実際にMLBのスカウト陣も「ドラフトにかかるなら間違いなく1巡目で消える選手」と以前から口を揃えていた。

グリエル,


グリエルの1軍デビューは6月6日の横浜スタジアム!


 さて、そんなグリエルを生で観戦する機会はもう目の前に迫っている。6月3日、4日は西武第2球場で行われるイースタン・リーグの西武戦に出場。そして6日には、さっそく本拠地・横浜スタジアムで1軍デビューする予定だという。

 誰もが認める実力者なのだから、当然それなりの活躍をするのだろうし、我々が抱く予想以上の数字を残す選手かもしれない。そういった野球選手としての力量への期待はもちろんなのだが、違う一面でも彼は話題を振りまくかもしれない。

 そう、何を隠そうグリエル、かなりのイケメンなのである。いわゆる、“甘いマスク”を備えていて、間違いなく女性ファンの心をくすぐりそう。彼の力で最下位を脱出し、女性ファンも球場に増えるようなことがあれば、球団にとっては“2度おいしい選手獲得”になるかもしれない。

 ということで、5ツールだけでなくルックスのよさも高水準とくれば、グリエルは「6ツールプレーヤー」として八面六臂の活躍を見せるかもしれない。


文・岩川悟(いわかわ・さとる)
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