コラム

虎のドラ1は「デカい山岡」? 最強の“プロウト評論家”・お股ニキも認める、西純矢の無限の可能性

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阪神のドラフト1位ルーキー・西純矢 (C) Kyodo News

ドラ1ルーキーとダルビッシュの共通点


 自宅で過ごす時間が多くなった今、僕の場合は焼け石に水の腕立てや腹筋などの“おうちトレ”は別として、読書に時間を費やすようになった。

 これまで自己啓発や警察小説に手が進んでいたが、良い機会にと思ってずっと避けてきた人類史にも手を伸ばしてみた。一度は世界史や日本史で習ったはずなのに…。見たことのない引き出しを開けるようで、難しい顔をしながらじっくり文字を追うのも悪くなかった。


 阪神タイガースの西純矢も、本を通じて多くの学びを得たようだ。

 先日、読破したのは「ピッチングデザイン」(集英社)。Twitter上で素人らしからぬ鋭い分析力を披露し、あのダルビッシュ有や千賀滉大といったトッププロとも交流を持っている『プロウト(=プロの素人)評論家』こと、お股ニキの3冊目の著書である。

 その中で、ドラ1右腕はスライダーの握りに関してダルビッシュと同じ「中指ひねり型」だということを知る。今は動画を見ながら研究を重ねる日々を送っているという。

 そんな経緯もあって、以前から面識のあるお股ニキに、虎の金の卵を即席アナライズ(分析)してもらった。


「デカい山岡」?


 投球映像を見てもらい、連想したイメージを聞いてみると、返ってきたのは「デカい山岡泰輔」というフレーズだった。

 「上から投げ下ろし、縦スライダーとカーブが得意な“デカい山岡泰輔”のようなタイプですね。相手や審判にも向かっていく姿勢もあり、そうかと思えば勉強熱心なピッチャー向きの性格で、要所で狙って三振も取れる」

 特にその眼を惹きつけたのが、オリックスのエースを彷彿とさせるオーバースローの躍動感あるフォーム。加えて、ウイニングショットになり得る変化球にも高い評価を与えた。


 昨秋、ドラフトの前には佐々木朗希(大船渡高→ロッテ1位)や奥川恭伸(星稜→ヤクルト1位)、そしてチームメイトになる及川雅貴(横浜→阪神3位)とともに「高校BIG4」と称された逸材。

 「佐々木・奥川がいたから外れ1位になったと思いますが、普通なら世代No.1になれる素材。育成にも長けている阪神が指名したのも頷けます」

 その伸びしろに比例する成長を遂げれば、世代のフロントランナーへとなり得る可能性にも言及している。


 「将来は十分に“2ケタ”を期待できる素材です。練習試合ではスプリットも投げていた。速い縦スラとパワーカーブを併せ持っていて、新たに球種を身につけると言うよりは、怪我をしないように身体を作り、よりフォームを安定させてほしいです。お世辞抜きの高素材です」

 お股ニキは最後まで言葉を弾ませながら、「西純矢の未来予想」を語ってくれた。


 プロ相手には、1回を3人で仕留めた3月19日のオリックスとの二軍戦に登板したのみ。

 1年目からの一軍デビューを目標に掲げる金の卵は、どんなルーキーイヤーを過ごすのか…。コロナ禍で開幕延期を余儀なくされている激動の1年でも、楽しみはたくさん見い出せる。


文=チャリコ遠藤(スポーツニッポン・タイガース担当)
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