コラム 2021.04.08. 19:07

各地でルーキーが大暴れ!キーワードは「外国人不在」と「森下効果」?【予測不能な開幕】

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DeNAの牧(C) Kyodo News

4月連載:予測不能な開幕~第2回・ルーキー大活躍の裏に“森下効果”あり?


 7日夜のこと。ネット上では「伊藤クン」のフレーズがトレンド入りしたと言う。

 いったい何のことかと思ったら、野球界の“伊藤選手”が話題をさらったからだった。




 1人目は阪神のドラフト2位・伊藤将司。

 甲子園での巨人戦に先発すると、7回を1失点の好投でプロ初勝利。阪神では、新人の巨人戦初登板・初勝利は史上初の快挙となった。

 「新人とは思えないほど肝の据わったピッチングをしてくれた」とは矢野輝大監督の評価だが、ピンチにも動じない大人の投球は、社会人・JR東日本の出身らしい即戦力ぶりで、今後も楽しみな存在である。



 もう一人は、日本ハムのドラ1男・伊藤大海だ。

 こちらは王者・ソフトバンク相手に7回11奪三振の好投も、勝利を目前とした場面で併殺を焦った味方の失策から逆転を許し、チームも2分けを挟んで6連敗。試合後は悔し涙を流した。

 とは言え、プロ初先発となった先月31日の西武戦でも6回1失点の見事なピッチングを見せている。安定感では早くも主戦級の存在だ。


空前のルーキー当たり年?


 今年ほどルーキーたちの活躍がめざましい年も珍しい。

 開幕直後には、阪神の怪物候補生である佐藤輝明が開幕カードのヤクルト戦と次カードの広島戦で連続アーチをかけて虎党を喜ばせると、楽天の大物・早川隆久も、日本ハム戦で危なげなく初先発・初勝利を記録する。


 これだけではない。DeNAのドラフト2位・牧秀悟は開幕以来、3番の座を射止めると期待を上回る活躍。7日の中日戦では早くも4度目の猛打賞を記録して、セ・リーグの首位打者争いに名乗りを上げている。

 広島の栗林良吏は新人ながらストッパーの座を任され、すでに3セーブをあげてチームの開幕ダッシュに貢献。同2位・森浦大輔、同3位・大道温貴も中継ぎ陣で気を吐いている。


 西武では、ドラフト4位の若林楽人が7日の楽天戦でプロ初アーチ。すでに同6位のブランドン、同1位の渡部健人も本塁打をマークしているので、新人選手のそろい踏みとなった。

 ちなみに、これはチームでは40年ぶり、開幕10試合までの新人3選手による本塁打となると、1956年の南海(穴吹・長谷川・寺田)以来で65年ぶりという珍しい記録である。

 他にも、ロッテの左腕・鈴木昭汰や、DeNAの入江大生ら、ドラフト1位組が先発の一角で初勝利を狙っている。


背景にはやはり“コロナ禍”


 例年以上に顕著なルーキーの当たり年。その要因はどこにあるのか…?まず、挙げられるのは外国人選手の不在である。

 コロナ禍による入国規制で、開幕時には47人の助っ人勢がチーム合流を果たせなかった。当然、投手陣の貴重な人材や打線の主軸選手がいないとなれば、補完勢力に白羽の矢が立てられる。


 その代表的な例が、DeNAの牧だろう。

 3番と言えば、昨季からの継続契約となるタイラー・オースティンがおり、一塁には今季からネフタリ・ソトがコンバートされる予定だった。当初のチーム構想で言えば、牧は田中俊太や柴田竜拓らと二塁を争うと見られていた。

 それが今では、クリーンアップの一角で4割を超える打率を残しているのだから、外国人選手が戻っても外す理由が見当たらない。

 西武の3人にしても、コーリー・スパンジェンバーグやエルネスト・メヒアが戦列に加わっていれば、そろい踏みアーチの快挙も実現していなかっただろう。


そもそも“即戦力寄り”だった昨年の秋


 次の理由は、昨年のドラフト会議にある。

 この数年、ドラフトでは高卒選手が高い評価を受けてきた。2017年は清宮幸太郎(日本ハム)、安田尚憲(ロッテ)に村上宗隆(ヤクルト)。2018年は根尾昴(中日)に藤原恭大(ロッテ)、小園海斗(広島)。2019年も佐々木朗希(ロッテ)や奥川恭伸(ヤクルト)に石川昴弥(中日)と、ドラフト1位には高卒選手が人気を集めた。


 そんな中、昨年は一転して大卒・社会人選手に上位指名が集中する。

 前述した今季活躍するルーキーたちを見ても、伊藤将と栗林は社会人出身だが、それ以外はすべて大学出身で占められている。

 昨年の特徴を振り返ると、佐藤輝や早川といった大学勢に逸材が揃っていたこと。さらに高校生はコロナ禍で全国大会の開催が見送られ、全体的なレベルに疑問符がつけられたことなどが要因として挙げられる。


 だが、もう一つ忘れてならないのは、昨季の新人王・森下暢仁(広島)の存在だ。

 一昨年のドラフトで佐々木や奥川に多くの球団が競合指名する中、大学No.1の呼び声高かった森下は広島の一本釣り。改めて即戦力の実力と重要性が実証された格好だ。今季のドラフト1位組に早川(早大)・鈴木(法大)・入江(明大)・木澤尚文(慶大)と、東京六大学から4投手が指名されているのも“森下効果”と言えるだろう。


 レギュラー級に故障が出るのは毎年のことだが、今季はコロナによる不測の事態もすでに頻発。例年以上にルーキーにとって活躍のチャンスは広がっている。

 幸先よく飛び出した若駒たちのうち、何人がこの先の荒波を乗り越えていけるのか…。彼らの活躍が、予測不能なペナントレースを演出する。


文=荒川和夫(あらかわ・かずお)

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