

2021年夏休み、2022年春休みに開催し満員御礼となった『ライオンズ×ヤキュイクキャンプ』が今年の夏休みにも開催されます(8/8〜8/10@大宮、8/15〜8/17@所沢)。3日間日帰りで行われるキャンプでは、埼玉西武ライオンズOBのコーチ陣からの技術指導はもちろん、野球を通じて「ライフスキル」(生きるための技術)を向上させることを重視したプログラムに取り組みます。そんなキャンプにヤキュイクコーチとして、子ども達の指導をされている、メンタルコーチの河合さんに前回に続いてお話を聞きました。
——ほとんどの子が一人で参加して、周りは知らない子ばかりだと思います。キャンプの初日はコミュニケーションもちょっとぎこちない感じなのでしょうか?
初日はセミナーから始まるのですが、やっぱり初めはみんな緊張感がありますよね。ただ「野球」という共通言語がありますので、野球を通じて話したりすることでちょっとずつ会話が増えたりしていきますね。コミュニケーションを促す意味でも、キャッチボールは毎回違う子とやるようにしたりだとか、そういった仕掛けも取り入れながらやっています。
2日目にもなると、休憩時間とかに「ノックやっていいですか?」「キャッチボールしていいですか?」とか聞いてきて、周りの子たちに「やろう!やろう!」って声をかけたりしていて、そんなふうにみんなコミュニケーションをとって仲良くなっていますね。
——キャンプの前後で、子ども達の変化をどのようなところで感じますか?
初日は受け身だった子が最終日になると積極的に片付けをしていたりだとか、子ども同士の会話の中にも「ありがとうね」という言葉が増えたりだとか、そういう変化を感じます。あとは、彼等が家庭やチームに戻ってから「こんな変化がありました」と親御さんからフィードバックをもらうことが多いですね。
——具体的にはどんなフィードバックがあったのでしょうか?
・キャンプから帰ってきて、失敗を恐れずに挑戦するようになった。
・チームの中でリーダーシップを発揮するようになった。
・監督に「○○のポジションをやりたい」と自分で言って、結果的には上手くいかなかったけど目がキラキラしてきました。
・チームをまとめることが上手くなったように感じる。
・家で「ありがとう」と言ってくれる機会が増えました。
・チーム練習で自分から声を出したり、チャレンジできるようになりました。
といったフィードバックを保護者の方からいただきました。こういう声を頂けると僕らも嬉しくなりますよね。

——少年野球の現場を多く見ていると、大人が先に答えを与えてしまったり、失敗を許容できずにチャレンジする気持ちを育めていなかったり、「ライフスキル」を養う場面を奪っている場面が多い気がします。
子どもに上手くなって欲しいと思って、一生懸命に何かを教えよう、伝えようとしている、指導者の皆さんの情熱は素晴らしいと思います。それを前提とした上での話になりますが、大人がやってあげすぎている部分があると思いますね。
——具体的には?
もうちょっと子どもを見守ってあげることが大事だと思います。見守った中で彼等が出した答えに、それが間違っていたとしてもきちんと耳を傾けてあげる。そこから生まれた結果だったり、行動だったり、それを振り返ってあげる。そうすることで子ども達に「自分で考える時間」を与えてあげることができますよね。
「ライフスキル」という意味では、少年野球の現場にはそういうことが凄く大事なのではないかなと思いますね。
■子どもに「考える時間」を与えてあげることが大事
——ほとんどの子が一人で参加して、周りは知らない子ばかりだと思います。キャンプの初日はコミュニケーションもちょっとぎこちない感じなのでしょうか?
初日はセミナーから始まるのですが、やっぱり初めはみんな緊張感がありますよね。ただ「野球」という共通言語がありますので、野球を通じて話したりすることでちょっとずつ会話が増えたりしていきますね。コミュニケーションを促す意味でも、キャッチボールは毎回違う子とやるようにしたりだとか、そういった仕掛けも取り入れながらやっています。
2日目にもなると、休憩時間とかに「ノックやっていいですか?」「キャッチボールしていいですか?」とか聞いてきて、周りの子たちに「やろう!やろう!」って声をかけたりしていて、そんなふうにみんなコミュニケーションをとって仲良くなっていますね。
——キャンプの前後で、子ども達の変化をどのようなところで感じますか?
初日は受け身だった子が最終日になると積極的に片付けをしていたりだとか、子ども同士の会話の中にも「ありがとうね」という言葉が増えたりだとか、そういう変化を感じます。あとは、彼等が家庭やチームに戻ってから「こんな変化がありました」と親御さんからフィードバックをもらうことが多いですね。
——具体的にはどんなフィードバックがあったのでしょうか?
・キャンプから帰ってきて、失敗を恐れずに挑戦するようになった。
・チームの中でリーダーシップを発揮するようになった。
・監督に「○○のポジションをやりたい」と自分で言って、結果的には上手くいかなかったけど目がキラキラしてきました。
・チームをまとめることが上手くなったように感じる。
・家で「ありがとう」と言ってくれる機会が増えました。
・チーム練習で自分から声を出したり、チャレンジできるようになりました。
といったフィードバックを保護者の方からいただきました。こういう声を頂けると僕らも嬉しくなりますよね。

——少年野球の現場を多く見ていると、大人が先に答えを与えてしまったり、失敗を許容できずにチャレンジする気持ちを育めていなかったり、「ライフスキル」を養う場面を奪っている場面が多い気がします。
子どもに上手くなって欲しいと思って、一生懸命に何かを教えよう、伝えようとしている、指導者の皆さんの情熱は素晴らしいと思います。それを前提とした上での話になりますが、大人がやってあげすぎている部分があると思いますね。
——具体的には?
もうちょっと子どもを見守ってあげることが大事だと思います。見守った中で彼等が出した答えに、それが間違っていたとしてもきちんと耳を傾けてあげる。そこから生まれた結果だったり、行動だったり、それを振り返ってあげる。そうすることで子ども達に「自分で考える時間」を与えてあげることができますよね。
「ライフスキル」という意味では、少年野球の現場にはそういうことが凄く大事なのではないかなと思いますね。