ブルペンで投げた!
『右足関節内反捻挫』で離脱したロッテの岩下大輝が復帰に向けて、一歩一歩前進している。
先発した8月6日のソフトバンク戦で、一塁ベースカバーに入った際に右足を負傷し、1回で降板となった岩下。その後、病院で検査した結果『右足関節内反捻挫』と診断された。現在は「出力をあげていますけど、色々とクリアしていかなきゃいけないところが多々ある。ただ、経過的にはだいぶ良くなってきているのかなと思います」と説明した。
22日のファーム練習では投手陣の全体練習から外れランニング、キャッチボールなどを行いその後、ブルペンに入って投球練習を行った。故障明け初めてとなったブルペンでは、捕手を立たせて30球を投げ込み、「良くも悪くもですね」と振り返った。
怪我による離脱に…
5年目の今季は、先発ローテーションの一角として登板し、7月2日のオリックス戦からカード頭を任されるなど、二木康太、種市篤暉といった同年代の若手投手たちとともに先発陣を引っ張っていた。
クライマックスシリーズ出場を目指し戦っている中、試合中の怪我により離脱。「悔しいですけど、どうしようもない。チームがいい方向に向かっている中で、怪我をしてしまった。怪我をしたのは自分が悪い。あんまり考えないようにしています」と胸の内を明かした。
岩下が故障で離脱したあと、土肥星也、小島和哉、佐々木千隼といったファームで結果を残してきた若手投手が先発を務め、リリーフでも同学年の東妻勇輔、中村稔弥など同年代の選手が多く一軍のマウンドに上がっている。
同年代の投手たちの活躍に岩下は「気になるというか、なんていうんですかね、いいピッチングをしていて良いなと思いますし、変な感情は特に思っていないですね。(復帰してから)切磋琢磨して頑張っていければいいんじゃないですかね」と話した。
彼らと同じ舞台に立つためにも、怪我を完治させたいところ。そして、マリーンズファンも、岩下がマリンのマウンドに戻ってくることを楽しみにしているはずだ。
岩下自身も「(今季中に)もちろん投げたい。ローテを守っていることで、感じられることも多かった。投げられないと、感じられない部分が多々ある。そういうことを考えたら早く戻りたい」と、早期復帰を目指しリハビリに励んでいる。
ただ一軍で投げるとなれば当然、結果が求められる。「完璧に治して投げることが最優先。マリンに戻って投げるということは、結果が全て。そこにしっかり戻れるレベルにあげないと、呼んでくれないと思います。もし早く戻れることがあるならば、結果を意識して頑張ります」と決意を述べた。再びマリーンズファンが待つZOZOマリンのマウンドで投げるため、今は完璧に怪我を治していく。
取材・文=岩下雄太