今週は、今シーズン中、ちょっと調子が良くなかった菅野投手についてお話したいと思います。
菅野投手の4月は3勝2敗(1完投)、5月は2勝1敗(1完投)、6月は2勝1敗(完投なし)、そして7月1日、中日を完封します。でも、その後もどうも調子が良くない。いわゆる体調ですね。7月10日に登録を抹消されます。
とにかく4月~8月まで、菅野投手らしくない成績が続いた。例年、菅野投手は6月までに12勝くらい稼ぐピッチャーだったのですが、今年は6月までにやっと7勝。7月を終わって8勝ですから、いつもの菅野投手のペースとは、全く違った。
で、なんでだろうという疑問が出てくる。ただ故障と言っても、腰が痛い程度のもので、その位の故障は、故障とは言わず、ピッチャーは誰でも持っているもの。それから、投球フォームにしても、見た目は大きく変わってはいない、というのが大方の見方。したがって、4月から7月までの菅野投手の状態について、はっきり「こうだ!」というコメントをした記事は1つもないんですね。なんとなく抹消はされるけど、ローテーションは守っている、しかし、完投は少ない。これが第一の誤算ですね。それから失点が多い。本来は失点が少ないピッチャーです。
そんなことをやっている間に、8月14日の広島戦で修正されて、1失点で勝つわけですが、この辺りのピッチングの内容がよかった。それで、ますます解らなくなるわけです。(苦笑)
菅野投手のアウトコースのスライダーというのは、バッターが手を出したいけど出ない、手を出したってダメだ。というスライダーで、三振をよくとるボールなんです。最近は、滅多にフォークボールを投げてこないので、これは非常に良い結果だと思うのですが、それでも菅野投手は、他のボールで試合を作れたので、そういう点では、菅野投手が、だんだん完成された投手になってきたと思うのですが、その菅野投手が、フォームは崩れる、したがってアウトコースのコントロールなんかは、めちゃめちゃになる。逆球はいっぱい出てくる、真ん中高めを狙ったボールが軽く打たれる、といった普通のピッチャーになってしまった。
ですから巨人にとって、いかに菅野投手の存在が大事か。ただ言える事は、菅野投手がメタメタの状態でありながら、巨人があまり崩れなかった。ほんとうに、菅野投手がそのくらいダメだったら、巨人もダメですよ。ところがそれにも関わらず、巨人は結構頑張っていた、チーム全体として。これは、他のピッチャーの頑張りとか、大きかったと思うんです。
桜井投手が一人前になりました。メルセデス投手は6回ぐらいまで大丈夫。新人の高橋投手にも勝ち星がついて来る、という事で、他のピッチャーも頑張るようになりました。それから山口投手が、6月の月間最優秀を獲るくらい、菅野投手がいない時に彼は頑張っていたんですね。今年はいい経験をしたと思います。投手陣の中心は自分で、6回でマウンドを降りると、「うわぁー、恥ずかしいな」という気持ちもあったり、今までまあまあだった山口投手が、少しづつ菅野投手に代わる、あるいは菅野投手と同じ、エースの自覚を持ったという事で、これは巨人の投手陣にとっては、非常に大きい事だと思うんですね。
ところで皆さん、巨人の一軍に登録された投手というのは、全部で何人いると思いますか? 何人といっても、一軍に登録した人数ですけど、8月中旬現在で、一軍のベンチに入ったのは、なんと33人います。桜井・今村・鍬原・野上・田口・高木京介・田原・沢村・高橋・刀根・畠・鍵谷・大竹。6月21日のソフトバンク戦で最後の方に出てきて、何とも素晴らしい投球を見せた大竹。その素晴らしい投球で「大竹がいたな」って思ったはず。それ以降、原監督も気が付いたんですね、大竹投手が、非常にいい所で使われるようになりました。今年の巨人の戦いに貢献したと思います。
今年、一軍に登録された投手は33人、実際にマウンドに上がった投手は22人。こんなにたくさんの投手がいても、それでも巨人は試合の終盤、投手陣がバタバタして抑えられない、非常にみっともない試合などもありましたが、その中でも、キラっと光ったのが、高木京介投手、それから故障でまたダメになってしまいましたが刀根投手、それからメルセデス投手、桜井投手。
投手陣の構成というのは難しいんですね。一流のアマチュア、一流の外国人選手を、金をかけて獲って来て、それぞれのパターンにハマるようにする。それでも、彼らの成績をまとめると、大体このくらいになるという、チームの編成もそうですけど、投手陣の編成も非常に難しい。これは、毎年のペナントレースでご存知だと思います。今週は、今年の巨人の投手が何人くらいベンチ入りしたか、皆さんも驚いたと思いますが、私も驚きました。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
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菅野投手の4月は3勝2敗(1完投)、5月は2勝1敗(1完投)、6月は2勝1敗(完投なし)、そして7月1日、中日を完封します。でも、その後もどうも調子が良くない。いわゆる体調ですね。7月10日に登録を抹消されます。
とにかく4月~8月まで、菅野投手らしくない成績が続いた。例年、菅野投手は6月までに12勝くらい稼ぐピッチャーだったのですが、今年は6月までにやっと7勝。7月を終わって8勝ですから、いつもの菅野投手のペースとは、全く違った。
で、なんでだろうという疑問が出てくる。ただ故障と言っても、腰が痛い程度のもので、その位の故障は、故障とは言わず、ピッチャーは誰でも持っているもの。それから、投球フォームにしても、見た目は大きく変わってはいない、というのが大方の見方。したがって、4月から7月までの菅野投手の状態について、はっきり「こうだ!」というコメントをした記事は1つもないんですね。なんとなく抹消はされるけど、ローテーションは守っている、しかし、完投は少ない。これが第一の誤算ですね。それから失点が多い。本来は失点が少ないピッチャーです。
そんなことをやっている間に、8月14日の広島戦で修正されて、1失点で勝つわけですが、この辺りのピッチングの内容がよかった。それで、ますます解らなくなるわけです。(苦笑)
菅野投手のアウトコースのスライダーというのは、バッターが手を出したいけど出ない、手を出したってダメだ。というスライダーで、三振をよくとるボールなんです。最近は、滅多にフォークボールを投げてこないので、これは非常に良い結果だと思うのですが、それでも菅野投手は、他のボールで試合を作れたので、そういう点では、菅野投手が、だんだん完成された投手になってきたと思うのですが、その菅野投手が、フォームは崩れる、したがってアウトコースのコントロールなんかは、めちゃめちゃになる。逆球はいっぱい出てくる、真ん中高めを狙ったボールが軽く打たれる、といった普通のピッチャーになってしまった。
ですから巨人にとって、いかに菅野投手の存在が大事か。ただ言える事は、菅野投手がメタメタの状態でありながら、巨人があまり崩れなかった。ほんとうに、菅野投手がそのくらいダメだったら、巨人もダメですよ。ところがそれにも関わらず、巨人は結構頑張っていた、チーム全体として。これは、他のピッチャーの頑張りとか、大きかったと思うんです。
桜井投手が一人前になりました。メルセデス投手は6回ぐらいまで大丈夫。新人の高橋投手にも勝ち星がついて来る、という事で、他のピッチャーも頑張るようになりました。それから山口投手が、6月の月間最優秀を獲るくらい、菅野投手がいない時に彼は頑張っていたんですね。今年はいい経験をしたと思います。投手陣の中心は自分で、6回でマウンドを降りると、「うわぁー、恥ずかしいな」という気持ちもあったり、今までまあまあだった山口投手が、少しづつ菅野投手に代わる、あるいは菅野投手と同じ、エースの自覚を持ったという事で、これは巨人の投手陣にとっては、非常に大きい事だと思うんですね。
ところで皆さん、巨人の一軍に登録された投手というのは、全部で何人いると思いますか? 何人といっても、一軍に登録した人数ですけど、8月中旬現在で、一軍のベンチに入ったのは、なんと33人います。桜井・今村・鍬原・野上・田口・高木京介・田原・沢村・高橋・刀根・畠・鍵谷・大竹。6月21日のソフトバンク戦で最後の方に出てきて、何とも素晴らしい投球を見せた大竹。その素晴らしい投球で「大竹がいたな」って思ったはず。それ以降、原監督も気が付いたんですね、大竹投手が、非常にいい所で使われるようになりました。今年の巨人の戦いに貢献したと思います。
今年、一軍に登録された投手は33人、実際にマウンドに上がった投手は22人。こんなにたくさんの投手がいても、それでも巨人は試合の終盤、投手陣がバタバタして抑えられない、非常にみっともない試合などもありましたが、その中でも、キラっと光ったのが、高木京介投手、それから故障でまたダメになってしまいましたが刀根投手、それからメルセデス投手、桜井投手。
投手陣の構成というのは難しいんですね。一流のアマチュア、一流の外国人選手を、金をかけて獲って来て、それぞれのパターンにハマるようにする。それでも、彼らの成績をまとめると、大体このくらいになるという、チームの編成もそうですけど、投手陣の編成も非常に難しい。これは、毎年のペナントレースでご存知だと思います。今週は、今年の巨人の投手が何人くらいベンチ入りしたか、皆さんも驚いたと思いますが、私も驚きました。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
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