現在は体重81キロ
今季3年目を迎えるロッテの永野将司は、昨秋に掴んだものをしっかりと今季に活かすため、トレーニングを積んでいる。
昨年のオフは「右の足が弱いので、強くしています」と左右のバランスを良くするために、右足の強化を図ったが、今オフも「下半身を重点的にやっています。右足を意識してウエートだったり、ランニングだったり、なにかしら下半身の右は意識してやっています」と引き続き右足を意識したトレーニングを行っている。
昨季は二軍戦で自己最速タイとなる154キロを計測するも、シーズン終了直後に「体重を増やしすぎてキレがなくなったのかわからないですけど、納得のいくシーズンではありませんでした」と振り返っていた。フェニックスリーグから体重を減らし、昨年の秋季キャンプ時点でシーズン中に比べて約7キロ減量していたが、現在は「(秋季キャンプから)ちょっと絞って、1年目の春くらいにしました」と昨季一番重かった90.5キロから現在は81キロまで絞ったという。
低めに投げることを意識
技術面では「真っ直ぐが高めにいく癖があるので、低めを意識しています。リリースの感覚を戻そうとしています」とのこと。「このオフシーズンでリセットして、良いイメージで投げられそうです」と好感触を掴む。
昨季はシーズン途中から肘の位置を下げたが、フェニックスリーグから再びオーバースローに戻した。「初心に戻ろうと思って、上から投げています」とこのオフもオーバースローで投げている。
フェニックスリーグ、秋季キャンプで手応えをつかんでいたツーシームについては「感覚は良いです。フェニックスから投げ始めたので、ツーシームが今年はたくさん投げられたらなと思います」と話す。ロッテ浦和球場で行った自主トレでも、育成3年目・森遼大朗とのキャッチボールで、ツーシームを試していた。
ツーシームとともに、少ない球数で抑えるため昨年のシーズン中から習得を目指していたのがカットボール。フェニックスリーグに入ってから実戦で投げ始めた球種だが、永野は「カットボールもツーシームもまっすぐに似た球種なので、1個に絞ろうとしているので、ツーシームにします」と、カットボールを封印し、ツーシームで打者を封じていく考えを示す。
「今年で3年目。雰囲気、経験も積ませてもらってわかってきた。最低2桁登板し、アピールしていって、勝利に貢献できるように頑張りたい」。昨季は一軍の登板で、球数が多くなり苦しんだ。今季は力強い真っ直ぐ、ツーシームを武器に少ない球数で抑え、一軍の登板を増やしていきたいところだ。
取材・文=岩下雄太