「ゾーンで勝負」に手応え
西武の松本航投手(23)が23日、高知県・春野で行われた練習試合に先発登板。新加入選手や期待の若手がひしめくロッテ打線を相手に3回無安打の快投を見せた。
松本は明石商高から日本体育大を経て、2018年のドラフト1位で西武に入団。即戦力として期待された昨季は開幕前に病気で出遅れるアクシデントに見舞われたものの、なんとか5月にプロ初登板を果たすと、以降は16試合に登板して7勝(4敗)をマーク。防御率は4.54と失う点も少なくなかったが、打線の援護にも助けられて貯金を3つ稼いだ。
2年目の今季は開幕からシーズン通しての活躍に期待がかかる右腕。この日は「打たれても良いからゾーンで勝負したかった」と振り返ったように、テンポの良い投球でロッテ打線を翻弄。初回はかんたんに3人で斬ると、2回は四球で走者を出すもののしっかりと後続を打ち取り、3回も三者凡退の好投。ゆるいカーブなども交えながら、成長の跡を見せて首脳陣にアピールした。
3回を投げて無安打、1四球で無失点という内容。松本は2回に二死から与えた四球を反省点に挙げつつも、「テンポ良く投げることができた」と手ごたえも口にしている。
昨季は規定投球回到達者がゼロ。リーグ連覇を成し遂げながらも投手陣が苦しんだだけに、松本をはじめとする若手の奮起には大いに期待がかかるところ。順調な調整を見せている昨年のドラ1右腕から、引き続き目が離せない。
文=尾崎直也