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なぜ、秋山翔吾はメジャーリーグ挑戦を決断したのか?意識したキッカケと、抱いた想い…

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[写真提供=J SPORTS]

秋山翔吾、語る…


 またひとり、サムライが海を渡った。

 秋山翔吾、31歳。2010年のドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団。以来、9年間で通算1405安打を放ったレオの安打製造機だ。大きな故障もなく、プロ入りから欠かさず100試合以上の出場を続け、ここ5シーズンはすべて全試合・フルイニング出場を果たしている。

 何事にも全力で取り組む真面目な性格と、それでいて仲間からイジられる役に回ることもできるという人となりも魅力のひとつ。そんな男は、これまで唯一日本人選手が所属したことのない未開の地、シンシナティ・レッズを新天地に選んだ。

 J SPORTSでは、いよいよ夢のメジャーリーグ挑戦へ……という渡米直前に、秋山の独占インタビューに成功。移籍を意識した出来事から、決断に至るまでの経緯を本人に直撃した。


取材・写真提供=J SPORTS


衝撃を受けた「WBC・アメリカ戦」


 インタビューが行われたのは2月8日、メジャーで迎える初めてのキャンプに向けて渡米しようというタイミングだった。

 いよいよアメリカへ旅立とうというなか、本人は「不安の方が多いですね」と正直な心境を吐露する。

 「わからないところにいく、という怖さ。怖さというか、八戸から所沢に来る時だって、どれだけあの西武新宿駅に呑まれたか(笑)その前は神奈川に住んでいたとはいえ、やっぱりああいう建物だったり、街並みとかは面食らうところがありましたよ」

 自身がプロ入りした頃のことを思い出しながら、やはり新天地に移るというのは、人間何度経験していても慣れないもの。日本でその名を轟かせた一流選手でも、その気持ちは変わらないようだ。


 メジャーリーグという舞台を意識するようになったのは「2018年のオフぐらい…?」と語る秋山だが、なかでも大きなキッカケを挙げるとするならば、「2017年・WBCのアメリカ戦」だと言う。

 2017年3月22日、ドジャー・スタジアムでアメリカ代表と激突した侍ジャパン。日本は先発・菅野智之の6回1失点の力投など、5投手のリレーでアメリカ打線を2点に抑えたが、逆に打線がアメリカ投手陣の攻略に手を焼き、1-2で敗戦。日本の世界一への道が絶たれた試合だ。

 秋山はこの試合に「8番・中堅」でスタメン出場。3打席に立って投直、中直、二ゴと凡退。無安打に終わっているが、「試合内容というより、僕個人の3打席。ここで得た経験が大きかったんです」と振り返る。

 「結果としては、絶対に勝たなければいけない試合だったので、3打席ノーヒットというのは良くない。ただ、初見のピッチャーに対して自分がチャレンジしてみて、アジャストできたなというのが2打席あって、もう1打席は海外勢特有のボールを完ぺき打たされた形。こういう部分を試合中や打席中に詰める作業だったり、研究しながら打席に立つというのは楽しいんだな、と思えたのが大きな衝撃でした」

 この出来事が秋山の探求心に火をつけ、メジャーリーグという舞台への興味を掻き立てた。


「行けるのに行かなかったら後悔する」


 とはいえ、「自分の生活環境を変えてまで、住む国を変えてまで、野球を追うべきかどうかというところは、当然悩むところではありましたよ」と、権利があるからと言ってすんなり決めたわけでもない。

 日本で積み上げた実績、足跡を振り返り、「僕の中でも、2000本安打を達成して現役を終わりたい、というのはある」と具体的な数字の目標を挙げながら、「もちろん、ここまで来て『名球会』という肩書が欲しいと思う自分もいます。なので、もしこれが日本での記録しか認めないという形だったら、違った決断にもなったかもしれないですよね」とも語っている。

 一方、名球会の入会資格にある『通算2000安打』は、日米合算の記録でも認められる。加えて、9年間のキャリアで日本を代表する選手になった男には、自らの野球選手としての“立ち位置”がどのくらいのところにあるのか知りたいという欲求もあった。

 「オールスターに選んでいただいて、侍ジャパンに選んでいただいて、ピラミッドで言うと頂点に向かうにつれて、その人数って減っていきますよね。いろいろな経験、残してきた数字から、なんとなく今の自分の位置って見えてくるかなと思うんですけど、じゃあメジャーリーグに行ったらどのくらいの位置になるんだろう、という一種の興味ですよね」

 候補も含めた“日本代表クラス”が30人から40人ほどいると考えた時、当然ながらその全員がメジャーリーグに挑戦できるわけではない。中には取り手がなく、夢への挑戦が叶わない選手も出てくることだろう。一方、秋山には挑戦する権利もあり、興味を示す球団も出ていた。

 「そこで、行けるのに行かなかったら後悔すると思ったんです」

 秋山は自ら未知の世界に飛び込み、自らの“立ち位置”を身をもって感じ、それを知ってからユニフォームを脱ぐことを選んだ。




取材・写真提供=J SPORTS



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