ニュース 2020.04.21. 11:00

力強いストレートを求め奮闘するロッテ・二木康太

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ロッテの二木康太

ストレートにこだわり


 今季から背番号が“64”から“18”に変更となったロッテの二木康太。同じく背番号を“63”から“16”に変更した種市篤暉、2年目の小島和哉、昨季5勝を挙げた岩下大輝らとともに、先発陣を引っ張っていく役割が求められる。

 二木を取材していると、“力強いストレート”について多く口にしているように感じる。17年に初めて規定投球回に到達し、翌18年はさらなる飛躍が期待されたが、4月30日の日本ハム戦の登板を最後に、2カ月近くファームで調整した。

 そのときに二木は「真っすぐが一軍にいる時に全然良くなかったので、真っすぐをしっかり戻すというか、強い球を投げられるようにすること一番に心がけてやっています」と自身の課題のひとつに“ストレート”を挙げた。

 7月18日の楽天戦で一軍復帰を果たすと、6試合連続でクオリティ・スタート(6回3自責点以内)をクリア。この間のストレートについて「悪くはないと思います」と評価。その一方で、「悪くはないですけど、ここ2試合の結果は良いですけど、自分の納得いくボールはまだ投げられていないというか、まだ投げられると思います」と課題を口にしていた。

 18年は夏場以降、先発ローテーションに入り、4勝7敗、防御率3.93という成績で終えた。

19年は前半に安定した投球も


 19年は開幕先発ローテーション入りを逃したが、初登板となった4月6日のソフトバンク戦で6回を2失点に抑え白星を挙げると、先発ローテーションに定着。オールスター前は5回より前の降板が1度もなく、5月10日のソフトバンク戦から31日の西武戦にかけて4試合連続で7イニング以上投げた。ボルシンガー、石川歩が苦しむ中で、好投が光った。

 前半戦のストレートは、かなり力強い印象を受けた。本人も同年6月の取材で「ちょっとずつ良くなっているかなと思います」と話し、18年とは「まっすぐが全然違うと思います。悪いフォームだといいストレートが投げられないと思うので。力をしっかり伝えられるように、力が抜けてロスしないようにということをすごく心がけています」と手応えを掴みつつあった。

 しかし、後半戦に入ると、打ち込まれる場面が目立ち、9月24日の西武戦は、クライマックス・シリーズ進出に向けて絶対に負けられない大事な一戦となったが、1回2/3を投げて5失点と役割を果たすことができなかった。

 後半戦に打たれた原因に二木は「まっすぐが、簡単に弾き返されたのが一番大きいのかなと思います。まっすぐを強くしていかないといけないと思います」と自己分析。

 シーズン終了後の11月23日〜12月4日にかけて、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」に派遣された。

 「(シーズン後半)まっすぐが簡単に弾き返されてしまった」と分析していた二木は、ドライブライン・ベースボールでストレートを中心に見てもらったという。

 「体の使い方でロスしている部分だったりを、色々と教えてもらったので、そこを練習しました」と自身の課題と向き合った。

 今年の春季キャンプでは「スピードを速くしたい、球を重くしたいというのもあります」と、力強いストレートを求めて、全体練習後もブルペンで器具を使って投球練習を行っていた。

 ここ数年、力強いストレートを求め試行錯誤を続けている。ストレートが良いときは19年の前半に限らず、“エース級”の投球を見せる一方で、思うようなストレートが投げられないと苦しむということが多い印象だ。二木がもう一皮むければ、チームのリーグ制覇、相乗効果でマリーンズの若手投手陣が一気に花を咲かせる投手が増えるのではないだろうかーー。エースナンバーを背負った今季、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いつプロ野球が開幕するか分からない状況だが、シーズンが開幕したときに“力強いストレート”で、シーズン通してパ・リーグの強打者たちをねじ伏せて欲しい。

文=岩下雄太

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