異例の19年目も「やれることを」
西武の栗山巧選手が22日、ウェブ会議サービス『ZOOM』を使用したオンライン取材に応じ、チームや自身の現状について語った。
今月18日からメットライフドームにて分離練習をスタートさせた西武。この日フリー打撃で汗を流した栗山は、「徐々に上げていくしかないなと感じました。キャンプとオープン戦はこなしましたし、体ができた状態での1カ月半がどれだけの期間で元通りになっていくのか、そこだけです。慌てることなく徐々に徐々にというくらいの気持ちでいいのかなと思います」とコメント。
異例の調整を強いられている今季は、リーグ運営のみならず選手のパフォーマンスなども含め様々な影響が考えられるが、「世界レベルで大変なことになっているので、そのことについては深く考えず、自分たちの与えられた場所とやれることをやっていきたいと思っています」と語り、最短で6月19日と言われている開幕へ向けて「何とかしたいと思っています。言い訳しないよう今できることをやり尽くしてベストなパフォーマンスを目指してやっていきたい」と気を引き締める。
今年はあらゆるイベントが中止となり、夏の甲子園も例外なく影響を受けた。「胸が痛い、言葉にならないというのが率直な気持ちです。(高校球児たちに)本当にかける言葉が見つからないです」と悲痛な想いを口にしつつ、「野球ができなかったり学校生活が送れないという苦しさもあると思いますが、それが悪い方向に行かないように前向きに考えていって欲しい」と、再出発を激励するメッセージを送った。
栗山自身は練習環境の変化についても「これがスタンダードになるかもしれない。新しい試みだと思って前向きに捉えてやっていきたい」と先を見据えている。
「プロ野球が始まったときに“やっぱりプロ野球選手はすごいな”、“しっかりプレーするな”と、画面を通じて、僕たちの姿勢やプレーというのを見てもらいたいですし、それによっていいものを感じてもらえたらと思います」。レオ一筋の大ベテランは“プロ野球選手”としての決意を新たに、19年目のシーズンに臨む。