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1回をピシャリ!
ヤクルトのドラフト1位ルーキー・奥川恭伸投手(19)は20日、戸田球場で行われている西武とのイースタン・リーグ開幕戦に先発登板。この日は1イニングのみの登板だったが、打者3人を無安打、2奪三振に斬る快投を披露した。
昨年のドラフト会議では、巨人・阪神・ヤクルトの3球団が一巡目で手を挙げた逸材。将来のエースとして期待を受ける背番号11だが、キャンプ前の自主トレ期間に右肘の炎症が見つかり、以降は慎重な調整にシフトしていた。
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それでも、開幕も延期となったところで徐々に準備のピッチが上がり、実戦的な投球練習が行えるまでに。迎えた6月20日、雨天中止で1日流れたイースタン・リーグの開幕戦で先発のマウンドに登った。
注目の初球、先頭・西川愛也に投げ込んだ速球は衝撃の「154」キロ。自己最速タイの球速を記録してド派手なスタートを切ると、西川は力で押し込んで遊飛。まずひとつアウトを取る。
すると、続く綱島龍生は見逃し、好調の高木渉は高めのボール球を振らせて空振りの連続三振。1回を投げて打者3人を無安打、2奪三振という圧巻の内容で“プロ初登板”を終えた。