ルーキーイヤーにはSB千賀と投げあった経験も…
ロッテの石崎剛投手(29)が19日、ロッテ浦和球場で行われた楽天とのファーム公式戦に先発登板。公式戦では自身5年ぶりの先発登板で、4回を投げて無安打、3四死球、7奪三振で無失点と好投した。
石崎は茨城県立三和高から社会人・新日鉄住金鹿島を経て、2014年のドラフト2位で阪神に入団し、昨季途中に高野圭佑投手との交換トレードでロッテに加入。ブルペンの一角として活躍を期待されていたが、一軍では思ったような成績を残せず、今季はここまで11試合に登板して防御率10.64という成績。7月29日に一軍登録を抹消されていた。
一軍では2015年のデビューから通算71試合すべてでリリーフ登板しており、中継ぎ専任のイメージも強い右腕だが、ルーキーイヤーにはファームで4試合に先発登板しており、当時、先発再転向を目指していたソフトバンク・千賀滉大らと投げあった経験も。
ただ、2015年5月19日・中日戦で7回無失点で勝利投手となってからは、一度も先発登板した記録が残っておらず、リリーフ投手として生きていくことに。この日の先発登板は、自身5シーズンぶりのものとなった。
新ポジションにイキイキ快投
8月11日・ファーム西武戦で3回1失点のリリーフを見せてから、中7日での先発登板。新ポジションを任せることが刺激となり、好パフォーマンスを引き出すことがあるが、この日の石崎はまさにそんな投球だったかもしれない。
初回に四球で走者を背負ったものの、2回は三者連続三振に退け、3回も三者凡退。4回に連続四死球で一死一・二塁のピンチを招いた場面では、5番・岡島豪郎を高めの速球で空振りに仕留め、6番・石原彪は外角の変化球で空振り三振。要所で打者との駆け引きを楽しむ余裕さえ感じさせるマウンドさばきで、スコアボードにゼロを並べた。
相手がファームの打線とはいえ、4イニングを投げてノーヒット、7奪三振の快投。これから先発調整を続けるにしても、リリーフに戻るにしても、石崎にとってはこの日の投球を浮上のキッカケとしたいところだろう。
1週間後にどこで、どのような場面で、マウンドに上がっているのか。移籍2年目の背番号30に引き続き注目だ。