楽天から巨人、戦力外を経てヤクルトへ
ヤクルトは2日、井野卓選手(36)が今季限りで現役を引退することを発表した。
井野は前橋工高から東北福祉大を経て、2005年の大学生・社会人ドラフト7位で楽天に入団。2年目に一軍デビューを果たすも、正捕手の座を奪うには至らず、2012年オフに交換トレードで巨人へ。2013年に戦力外通告を経てヤクルトに加入し、2018年にはキャリアハイの47試合に出場。ヤクルトでもバックアッパーの立場は変わらなかったが、原樹理をプロ初完封に導くなど、要所で印象的な活躍も光った。
今季も捕手陣が続々と離脱する緊急事態で、ここまで32試合に出場し、打率.105、0本塁打、4打点。7月7日の中日戦(ナゴヤドーム)では9回からマスクを被り、延長10回に勝ち越しの押し出し四球を選び2シーズンぶりの打点をマーク。この1点が寺島成輝のプロ初勝利をもたらした。
井野は「プロ野球生活15年、東京ヤクルトスワローズには6年間お世話になり、かけがえのない時間を過ごす事ができました。特にスワローズでは、試合にもたくさん使っていただき貴重な経験をさせていただきました。スワローズファンの皆さまに自分の応援歌を作っていただけた事が、すごくうれしく大切な思い出の一つです」とヤクルトでの6年間を振り返り、「多くの方々に支えていただき、15年間のプロ野球生活を過ごすことができました。本当に感謝しかありません。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
▼ 井野卓・プロフィール
守備位置:捕手
投 打:右投右打
身長体重:178センチ/83キロ
生年月日:1983年11月23日(36歳)
経 歴:前橋工-東北福祉大-楽天(05年大社D7位~12年)-巨人(13年)-ヤクルト(14~20年)
[2020年成績]
32試 率.105(19-2) 本0 点4
[通算成績]
148試 率.142(204-29) 本0 点13