「追い込んだらインサイド」思い切りの良さ光る
西武が対ソフトバンク4連勝を決めて首位に浮上。
先発の髙橋光成は7回1失点の力投で今季3勝目(0敗)。個人の対ソフトバンクの連勝を「8」に伸ばした。
0.5ゲーム差で迎えた首位攻防戦。“鷹キラー”・髙橋は初回かんたんに二死を奪うも、走者なしからジュリスベル・グラシアルに一発を被弾。いきなり1点を失ってしまう。
それでも、直後の1回裏に先頭のルーキー・若林楽人が二塁打で出ると、源田壮亮が犠打で送り、森友哉の打席でソフトバンクにバッテリーエラー。暴投の間に1-1と追いついた。
その後は両先発がテンポ良く投げ進み、均衡した試合は一発で動く。
6回裏、一死走者なしで打席に入った森が甘く入った速球を完ぺきに捕らえ、高々と舞い上がった打球はライトスタンドへ。女房役がエースに勝ち越し点をプレゼントする。
髙橋は直後の7回表、二死ながら一・二塁とピンチを招いたものの、甲斐拓也を捕邪飛に打ち取ってピンチ脱出。ふらふらと上がった打球を相手ベンチ前まで追いかけ、ギリギリのところで掴んだ森の好守もあって、一発による1失点のみで7回を投げきった。
攻撃で追加点は生まれなかったものの、1点のリードを8回の平良海馬、9回はクローザーの増田達至が守り抜いて2-1の勝利。今季のソフトバンク戦の連勝を4に伸ばし、また髙橋光成は自身のソフトバンク戦の連勝を「8」に伸ばした。
16日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大矢明彦氏は、今季の髙橋の特徴について「相手のバッターから逃げない」点を挙げる。
この日も光ったのが、度胸満点のピッチング。「主軸であろうが、追い込んだらインサイドに思い切って投げ込んで行く。森捕手のリードもあったと思いますけども、テンポが良くて、相手のバッターも『つぎ何が来るんだろう?』と考える暇なく攻め込まれている感じがしますね」と、強力ソフトバンク打線を封じ込めたバッテリーのコンビネーションを絶賛。
また、同じく解説を務めた真中満氏も、「髙橋光成の状態が良いので、森も思い切ってインコースが要求できますよね。それに髙橋が応えていると。今年は開幕投手も務めて、チームの柱として良い内容のピッチングが続いていますよね」と、ローテの柱として歩みはじめた24歳右腕の成長を讃えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』