田中将との勝負で覚醒
日本ハムの中田翔が17日、楽天戦で2本塁打を放ちチームを勝利に導いた。
中田は初回、二死一塁の場面で楽天に8年ぶりに復帰した田中将大と対戦。カウント1-2から5球目の154キロ真っ直ぐを振り抜くと、打球は左中間席に飛び込む先制2ランとなった。主砲にとっては今季17試合、67打席目の出場で待望の初アーチ。さらに6回には牧田から2号ソロを放つなど3打点の活躍で勝利に貢献した。
17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大久保博元さんは「中田が田中将と勝負に臨むにあたって調子が悪いとかホームランが出ていないとかではなく、『とにかくコイツから打ってやる』という気持ちで無心になれたことがこのホームランになった」とコメントし、「これで目が覚めたので、(田中将との対戦に比べて)牧田との勝負でボールがよく見えるようになった」と分析した。
今季、打率が一割台に落ちるなど不振に喘いでいた中田だったが、大投手の田中将との真剣勝負で天性のホームランアーティストの姿を取り戻す2発となった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』